お坊ちゃん風に見えるブレザーをどうこなすか




<ブルックス ブラザーズ>のブレザーの良さは、育ちの良いお坊ちゃん風に見えるところだと思います。特にモデル「ミラノ(Milano)」フィットは、程よくモダナイズされていますので、いわゆるⅠ型のボックスシルエットに苦手意識のある方でも取り入れられると思います。

さて、紺ブレの世界観を崩さず、一番簡単な着こなしはボトムスを替えることですが、<ブルックス ブラザーズ>のブレザーと同じ時代のアメリカを支えてきたのが<リーバイス>です。


現行の501でもいいんですが、着こなしを格上げするのに選んだのは「501Z XX(ダブルエックス)」です。<リーバイス>の歴史はご存知だと思いますが、西海岸で労働着として爆発的に売れて、経済都市のNYを中心とした東海岸でのセールスを考えたときにリーバイスの作戦は、スラックス風に穿けるテーパードにすることと、ボタンフライをジップ(Z)にすることでした。いわゆる、おめかしリーバイス、東海岸戦略モデルですね。

それが有名な「1954モデル」。生地の縮みなどから発生するジップの不具合で、1年しか生産されませんでした。501Z XXは東海岸向けなので、ブレザーには必然的に合いますが、自分はシルエットが好きで、スニーカーにもローファーにも合うのもポイントです。


また、クリース入りのパンツもこのブレザーに合いますが、<リーバイス ヴィンテージ クロージング>のSTA-PREST(ステイ・プレスト)の化繊コーデュロイもオススメです。通称“スタプレ”は1964年に誕生した<リーバイス>のノンデニムの代表格で、センタープレスを施したハリのある生地は、ミラノにベストマッチだと思います。

次回、ブログ2回目は、“ラグジュアリーベーシック”ブランドの筆頭、<カンタータ>をミラノに合わせて登場しますので、お楽しみに!

Photo:TAKU FUJII

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