【動画】矢部克已×ナポリの新世代クリエーターたち| vol.4 ファビオ・ボリエッロ──使命は洗練されたシャツ仕立て(1/3)
若きクリエーターたちが提案する新しいナポリスタイルに注目するイセタンメンズ。ビジネススタイルにも「スーツの必然性がない時代」だからこそ、本当に必要な場面でスーツを着る、好きだからネクタイを締める、Tシャツやポロシャツよりシャツが好きという「自主的にスーツスタイルを愉しむ」ことが新鮮だ。熱い思いがこもったものづくりに取り組むナポリの若きサルトの個性とお客さまの個性がメンズ館で出会って、お客さま一人ひとりのために仕立てられた服を纏うことから、新しい時代が見えてくる。
イベント情報
<ボリエッロ>トランクショー
メンズ館4階=インターナショナル ラグジュアリーにある世界に類を見ない編集ショップ「ラッコルタ アルティジャーノ(職人のコレクション)」にて3回目のトランクショーを迎えるナポリのカミチェリア<BORRIELLO/ボリエッロ>。現当主のファビオ・ボリエッロ氏に、ファッション雑誌『MEN'S Precious(メンズプレシャス)』(小学館刊)のエグゼクティブ・ファッションエディター矢部克已さんが、シャツ作りの情熱と思いを訊いた。
ビスポーク中心のものづくりで定評ある<ボリエッロ>
矢部 まずは<ボリエッロ>の歴史を教えてください。
ファビオ 私は1977年生まれです。翌年に母のクレリアが小さなシャツ工房で仕事を始めました。当時は顧客のオーダーメイドや重要なメーカーの下請けをしていたそうです。その後、少しずつ事業が大きくなり、父と他のメンバーが参加してきて、ナポリの有名なシャツメーカーの仕事をするようになりました。現在はナポリの中心街に本社と工房を構えています。
矢部 ファビオさんの現在の役割は。
ファビオ 私の主な仕事はセールスマネージャーです。ビスポーク中心のものづくりを得意とする<ボリエッロ>の中で生産にも携わっています。
矢部 今のファクトリーの規模はどれぐらいですか。
ファビオ ファクトリーは外注を合わせて50名弱いて、それぞれのパーツを担当し、仕立ての工程を組んでいます。
NEXT>リクエストに応じて作る<ボリエッロ>のシャツ
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