「着られる服がない」をバイヤーが解決！ Vol.2──"ガチムチ体型"も喜ぶ服、全部あります。
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メンズ館7階＝スーパーメンズ担当バイヤーの今泉（左）と伊勢丹新宿店の渡部マネージャー（右）
伊勢丹ラグビー部出身の現役社員が登場！
東京・丸の内のイセタンサローネ メンズ店長の渡辺知宏（取材時、メンズ館販売担当マネージャー）に続いて登場するのは、現在、伊勢丹新宿店の総務渉外担当の渡部寛。渡部も渡辺と同じく、「当時日本一を目指していた伊勢丹ラグビー部に所属していました」という体育会出身者。“スポーツマン体型の服選びの悩み”に今泉が答えていく。
今泉 渡部さんは伊勢丹に入社した当時、どんな体型だったんですか。
渡部 92年に入社した頃は90キロほどで、入社して意識的に太らせて、6年目ぐらいの全盛期には100キロあった。小型トラックが来ても勝てそうな体型だったよ（笑）。それで100キロのまま引退して、それから筋肉質が減り、脂肪が増え……。
今泉 今は何キロぐらいですか。
渡部 5年ぐらい前から減量して、今は入社当時の90キロぐらいかな。
今泉 入社当時は、どんな服を着ていましたか。
渡部 伊勢丹でラグビーをしたくて入ったから、あの頃はよく分からず着ていたと思う。ジャケットは肩を合わせるとお腹まわりがどうしてもぶかぶかして、既製品のシャツも首に合わせて手を広げるとムササビみたいになる（笑）。パンツも股が余って格好悪い。「どこかに合わせると、どこかがだぶだぶ」なのが嫌で、スーツはメイド・トゥ・メジャーを着るようになった。ジャケットは＜アルマーニ＞か＜エルビーエム1911＞、パンツは＜インコテックス＞か＜PT01＞を選んで着るようになったよ。シャツも首が太いからオーダーしていたね。
今泉 渡部さんはクラシコイタリアのテイストもお好きですよね。
渡部 スーパーメンズの＜エルビーエム1911＞のジャケットは本当にいいよ。胸周りを大きく見せてくれて、いかにも僧帽筋があるように、むきっと誇示してくれる。その上、お腹周りは程よく絞られているのでスッキリ見えるね。
今泉 最近、渡部さんのような“ガチムチ系”体型の人が増えているんですよ。スーパーメンズでは＜ディーゼル＞や＜ハイドロゲン＞などガチムチ系にぴったりなブランドも揃えています。
渡部 僕のように鍛えている人は、逆三角形のカタチを見せたいんだな（笑）。みんなで記念撮影するときは首が細いと格好悪いから、首を太く見せて撮るからね（笑）。
"ガチムチ系"の機能的なビジネススタイルとは
今泉 ガチムチ系の人は、体格が自慢なんですね。
渡部 身体の大きい人は隠したくてぶかぶかした服を選びがちだけど、ガチムチ系は身体がきれいに見える服を着たい。スーパーメンズにある＜インコテックス＞のパンツを初めて穿いたとき、あまりにラインがシュッとして、みんなから「どうしちゃったの？」と誉められたのをよく覚えてる。
今泉 スーパーメンズでは、パンツから試されるお客さまが多く、シルエットのきれいさやストレッチが効いていることに感激されます。
渡部 無理して小さいサイズを着ている人も多いからね。
今泉 今は総務にいらっしゃいますが、メンズ館にいたときと着こなしは変わりましたか。
渡部 仕事相手が行政や警察、消防なので、スーツやグレーのパンツにブレザーというジャケパンが多い。メンズ館出身だから恥ずかしくない装いをしないとね。
今泉 今日は、ジャケットスタイルを2つ着ていただきました。着心地はいかがでしたか。
渡部 着るものによって本当に気分が変わっていいね。ブルーのジャケットは大好きな＜エルビーエム1911＞で、＜フィナモレ＞のシャツがいい。フィット感があって肌に触れるパリッとした感じは、ノータイでも気分をシャキッとしてくれる。クールビズにもいいし、ラグビーの試合後のパーティーにも着ていきたいね。
ジャケット：＜エルビーエム1911＞85,320円（54～58）
ジレ：＜ジャンネット＞33,480円（54～58）
シャツ：＜フィナモレ＞31,320円（46・48）
パンツ：＜インコテックス＞36,180円（54・58）
ジャケット：＜Tジャケット＞69,120円（XL・3XL）
ポロシャツ：＜ギローバー＞17,280円（XL・3XL）
デニム：＜インコテックス＞37,800円（38～42）
今泉 スーパーメンズに初めて来られるお客さまは社会人になるタイミングや重要な商談・プレゼンを控えているなど必要に迫られてスーツを購入される方が多いですが、2回目以降はジャケットやパンツ、そしてカジュアルにも興味をもっていただけます。
渡部 ジャージージャケットとポロシャツのコーディネートに合わせたデニムはストレッチが効いていて、とても穿き心地が良かった。これは「いつもの俺」的な着こなしだね。
"ガチムチ系"が楽しめるきれいめカジュアルとは
今泉 渡部さんは週末はどんな格好をしているんですか。
渡部 週末に出勤のときは、ブルーや白のジャケットに麻のシャツという割とラフな格好で、あとはラグビーの試合や練習をしている。
今泉 三越伊勢丹女子ラグビーフットボールクラブのMIラガール（エムアイラガール）のコーチや東海大学ラグビー部のコーチもされていますよね。
渡部 2015年にスタートしたMIラガールは、誰にでも簡単にできる“タッチラグビー”を楽しむもの。今日もこれから練習です。
今泉 今日着ていただいたカジュアルスタイルはいかがでしたか。
Tシャツ：＜ヒピハパ＞15,120円（XL～3XL）
ショートパンツ：＜ウールリッチ＞20,520円（XL～3XL）
パーカ：＜ストーンアイランド＞61,560円（2XL・3XL）
Tシャツ：＜ストーンアイランド＞17,280円（2XL・3XL）
パンツ：＜ストーンアイランド＞36,720円（36～40）
渡部 ロングTシャツは、日本のブランドだからインポートとは違う程よいサイズ感。身体に適度にフィットして気持ちよく着こなせたね。パーカスタイルは、最近奥さんからよく言われる「きれいなカジュアル」にぴったり。こういう格好をしていれば、親戚に会うときでも恥ずかしくない（笑）。
サイズの悩みを解決してくれるスタイリストの存在
今泉 渡部さんは昔、スーパーメンズのスタイリストに救われたとか。
渡部 初めてスーパーメンズで買ったときの担当がスタイリストの高田さんだった。20年前ぐらいにジャケットを電車に置き忘れて、朝困っていたときに、選んでくれたのが髙田さんで、以来、ずっと相談してます。
今泉 スーパーメンズのスタイリストは「覚える力」がすごいです。また身体が大きい人は、着るものにずっと困ってきていて、たとえば試着も面倒くさい。そういう気持ちをくみ取った接客をしてくれるので、快適にお買いものをしていただけます。
渡部 本当にそう。自分のサイズや購入したアイテムを覚えていてくれるからありがたい。「メンズ館は怖くて入れない」という友人もいるけど、スタイリストは顔を覚えて、お客さまのことを学ぼうとしてくれるから、全然怖くない（笑）。
今泉 スタイリストのファンになってほしいですね。最近のスーパーメンズを見てどう感じますか。
渡部 バイヤーが日本中、世界中から、身体が大きい人のための商品を集めてきて、スタイリストがしっかり販売するのはユーザーに響いているはず。ブランドは、自分が担当していたころよりだいぶ入れ替わっていて、週替わりのプロモーションではさまざまなことにチャレンジしていて、よくやっているなと思う。
今泉 今後のプロモーションは、洋服を提案することももちろん大事ですが、体の大きなお客さまが興味を持っていらっしゃること、お役にたつようなコンテンツなど、さまざまな"コト"も発信していければと考えています。洋服に関して言えば、インポートのものをそのまま展開するのではなく、日本人の大きな体型の方に合う商品を提供すべく型紙（パターン）作りから一緒に取り組んでいる国内外のブランドを増やしています。
渡部 僕のような体型をしている人は、似合う服と出合う機会を待っています。特にガチムチ系は、自分に合う服が世の中にあることを知らないので、ぜひスーパーメンズで試着してみてほしいです。
今泉 ガチムチ系の人は身体を鍛えているので、サイズが合うだけで普通にカッコイイです。
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