2017.07.10 update

【インタビュー】工藤修司|<NODE BY KUDO SHUJI>が追求する、人生と時間の流れを共有できるジュエリー(1/3)


「アクセサリーは、自分がカッコイイと思ったものを身に付けはじめて、その人との距離感が徐々に縮まり、人と時間に溶け込んで馴染んで自然になっていく。他にはない面白いものだと思っています」と言うのは、アクセサリーブランド<NODE BY KUDO SHUJI/ノード バイ クドウ シュウジ>のデザイナー工藤修司氏。
今年3月から、メンズ館1階=メンズアクセサリーに常時お取扱いがスタートした注目ブランドが、7月12日(水)より最新作を含めたプロモーションをスタートします。


一番身近な媒体としてアクセサリーを選んで、モノ作りを始めた


2015年に作られた<ノード バイ クドウ シュウジ>のネックレス、リング、バングルを身に付けて登場した工藤修司氏。ブランド名に冠したNODEは、「集合・星の交点」という意味で、お客さまや他の人の関わりや接点を持ちたいと命名。2013年にジュエリーブランドとしてデビューしました。

モノ作りに興味を持ったきっかけを尋ねると、「彫刻をやっている人が自分のまわりにいて、一番影響を受けたのが豊福知徳*さんです。作品を見る機会も多く、自分も“なにか物体を作りたい”と思ったのがハタチ過ぎです」と工藤さん。


「彫刻や絵画は美術館やギャラリーで見るものですが、豊福知徳さんのアトリエへ行くと、いろんな作家の彫刻や作品が飾ってあって、生活とマッチングすることで、アートとの距離感が身近になることを感じました。身近だからわかる軽さや魅力があったので、生活に近い部分でのモノ作りをしたかった。自分で物体を作り始めましたが、作っても身近ではなかったので、一番身近な媒体としてアクセサリーを選んで、モノ作りを始めました」

*豊福知徳(とよふくとものり)
1925年福岡県久留米市生まれ。国学院大学国文学科を中退後、昭和21年(1946)彫刻家・冨永朝堂に師事して木彫を学ぶ。同25年から新制作協会展に出品。同34年第2回高村光太郎賞を受賞。翌年からミラノに移住し、カーネギー国際美術展、ベネチア・ビエンナーレなどに活躍する。1993年紫綬褒章、2001年勲四等旭日小綬章を受章し、1990年毎日芸術賞、2005年福岡県文化賞を受賞。板に穴を穿(うが)つ独自のスタイルで、現代彫刻の代表作家として国際的にも評価が高い。(出典:福岡県立美術館HP http://fukuoka-kenbi.jp/)