リメイクすることで希少性が付与される


──背面の素材もさまざまで、見ているだけで楽しいです

三浦「ベースとなるボディは7オンスのヘビーオンスTを使っています。この生地のタフさやオーバーサイズで着た時の落ち感などは、他にないものがあります。背面の素材は、クージーのセーターはもちろん、ヴィンテージのアロハシャツや珍しい欧州系のミリタリーアイテムまで、ストリートファッションと親和性のあるものを使っています。しかもけっこう分量が必要となるので、そこは惜しまずと言いますか、妥協せずに生地を確保しています」

田口「前述しましたが、着た時のシルエットにはこだわって作っています。背面の切り替え部分は平置きだと直線なんですが、オーバーサイズで着ていただいたときに、肩ラインに沿ってゆるやかな曲線が出るようにシルエットを計算しています。女性の方にもオススメしたいですね」


Tシャツ 11,880円


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──すべて一点ものというのも、ファッション好きの心をくすぐります

三浦「やっぱり若い頃から”かぶりたくない願望”ってあるじゃないですか。加えて、一点ものであるということが希少性につながって、ラグジュアリーなムードもプラスされる。プライス以上の価値を楽しんでいただけると嬉しいですね」

田口「リメイクアイテムって、それこそたくさん世の中に出回っていて。いわば”フェイクとフェイク”を重ねあわせたようなモノもたくさんあります。ぼくらはリアルなものとリアルなものを掛け合わせて、”あえてフェイクにする”ような、大人の余裕を感じさせるアイテムを提供しているつもりです」


──2店舗以外に出品するのは今回がはじめてとなるそうですね

三浦「ビジネスとしては考えていませんので。普通は卸先を増やしたり、生産数を増やしたりするかと思うのですが、コンセプトや希少性など、ブレないように努めています。ほんとうに好きなこと、良いモノを作りたいのであれば、小規模で展開していくのが理想だと思っています」

田口「届くべき人に届くことが一番大事だと思います。今回はメンズ館に並ぶということで、若い方はもちろんのこと、20代の青春を伊勢丹で過ごした方にも楽しんでいただければ幸いです」

Tシャツ 11,880円


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リメイクすることで、新たな価値が付与される。それでいて、決して廃れることのないファッションのエッセンシャルな部分はピュアな形で残す。すべてが一点ものである「SEW UP」のアイテムたちは、だからこそ目の肥えたファッションラバーに受け入れられる。気になった方は、メンズ館7階に足を運んで、実際に手に取ってみることをお勧めする。

<SEW UP/ソーアップ>ポップアップショップ
□5月31日(水)~6月6日(火)
□メンズ館7階=オーセンティック カジュアル


Text:Morishita Ryuichi
Photo:Ozawa Tatsuya, Kenji Kitazato(INSPIRATION CULT)
Model:MURO(KING OF DIGGIN),MAGARA(A-1 CLOTHING)

*価格はすべて、税込です。

お問い合わせ
メンズ館7階=オーセンティック カジュアル
03-3352-1111(大代表)