2017.05.26 update

リアルとリアルを掛け合わせ、新たな価値を生み出す──大人の余裕を演出するリメイクTシャツ<SEW UP/ソーアップ>の魅力(1/2)

05.31 Wed -06.06 Tue
伊勢丹新宿店 メンズ館7階 オーセンティック カジュアル
5月15日(水)から6月6日(火)まで、伊勢丹新宿店メンズ館では「パワー・オブ・クラフト」という言葉を掲げて、各階のディレクションを行っている。土着的でエキゾチカルな文化、リメイクプロダクトによる新たな価値の創造など、手仕事のもつ温かみや繊細さに改めてフォーカスしている。そんなテーマのもと、目玉になるのはTシャツやミリタリーアイテムのリメイクブランド<SEW UP/ソーアップ>のポップアップショップだ。

背中をまっすぐ袖まで、ヴィンテージの別布で切り替えたTシャツは、目の肥えたファッションラバーに愛される存在。まさに”知る人ぞ知る”と形容するにふさわしいプロダクトを、少数ではあるが確かなクオリティで世に送り出している。今回は、同ブランドの仕掛人である「スタジアム」チーフバイヤー三浦寛澄と「ソータジャパン」ディレクター田口洋介に、今回のポップアップについて話を伺った。


「スタジアム」チーフバイヤー三浦寛澄(左)と「ソータジャパン」ディレクター田口洋介(右)

──今回で4シーズン目となる「SEW UP」ですが、どのようにして始まったのですか?

三浦(以下敬称略)「『スタジアム』の客層がどんどんフレッシュになっていく中で、喜ばしい気持ちと、”古き良き”アイテムを支持するお客様も大切にしたいという気持ちがありました。2人でそんな話をしていて、なにかできないかなと」

田口「同じような悩みを『SOTA JAPAN』でも感じていて。モードの雰囲気を残したいのに、なかなかちょうどいいブランドが見当たらない。今のストリートやトレンドも取り込みつつも、30~40代の人が着て”やり過ぎ感”がないもの。お店のアイデンティティ、ひいてはストリートファッションのアイデンティティに根ざしながらも、大人の人でもさらっと着ていただける。そんなアイテムが必要だと想い、少しずつ形になっていった感じです」

三浦「いわゆるファッションデザイナーの方々には敬意を払っています。だからイチから作るのではなく、リメイクという手法を取りました。ただサイジングなり、使う素材だったりというところには今っぽさを意識して作っています」


Tシャツ 14,580円


Tシャツ 14,580円

──クージーのセーターを海外のセレブリティが着用するなど、昨今では90sリバイバルの流れが色濃いですよね

田口「若い子だったらいいと思うんですが、我々の世代になってくると、あれをそのまま着るのってハードルが高い。たぶんクージーのセーター着て幼稚園に子供を迎えにいけないじゃないですか(笑)。みなさん社会的にもいろいろと背負っているものもあると思いますので」

三浦「そう考えた時に、Tシャツだったら手に取っていただきやすいかなと。前から見ると無地のTシャツに見えますし。でも背中には、慣れ親しんだファッションのエッセンスもちゃんと感じられる、そんなアイテムを目指しました」

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