<Cabas/キャバ>|柔道着に使われる刺し子が、丁寧な手仕事とモダンなデザインで、美しいバッグになる(1/2)
*伊勢丹オンラインストアは8月31日(木)午前10時まで開催
レザーと同じように経年変化が楽しめる“三河木綿”の刺し子織り
「刺し子織りの生産を担う工房タネイの職人の思いと、より使いやすいデザインをマッチさせて、デイリーに使いこなせるユニセックスのバッグを作っています」というのは<キャバ>ディレクターの金谷杏奈。
新しいシーズンになったら新作を必ず購入するというファンも多く、お客さまから一番多い声は、「バッグを手にとってみたとき以上に、使ってみて良さが分かった。生地も最初のバリッとした印象より、柔らかく変化してきたときが一番好きというものです」と語る。
<キャバ>のバッグのボディに用いられる工房タネイの刺し子織りは、直接肌に触れる道着などに使われるもので、丈夫で摩擦に強い生地でありながら、肌触りが柔らかく、なめらかな質の高い綿素材。「バッグを使っていくうちに生地がふんわり柔らかくなってきて、経年変化により良い意味で毛羽立ってきて味が出てきます。また、持ち方のクセなども形に表れて、それが愛着になっていきます」
熱心なファンの中には購入してすぐ洗濯機で洗って、形を少し崩してから使い始める人もいるそうだ。
出発点は、「耐久性の高い生地を、柔道着以外で何かに使えないか」
バッグブランド<キャバ>の出発点は、愛知県三河地方の特産である“三河木綿”の刺し子織りを道着以外に使えないかというもの。生地の凹凸による耐久性や吸湿性などを最大限に活かすため、デザインは極力シンプルにして、バッグを作り始めた。
「工房タネイに行って驚いたのは、職人が全員女性ということ。武骨な印象のある道着の生地が、女性の手による細やかな仕事によって、裁断・縫製・仕上げまで行われているのに感激しました。ボディに使用している生地はデビュー以来同じですが、デザインは実際に生産を手がける彼女たちと常に話し合って、会話を重ねて出来上がります」と金谷。
素材の特性を活かしながら、お客さまからの「もう一回り小さいサイズがほしい」や、職人の「ここのディテールはこう変えたい」という意見を反映しながら、着こなしに合わせて持てるファッションアイテムになっていくという。
- PREV
- 1 / 2
- NEXT