イベント情報

＜LOUIS VUITTON/ルイ・ヴィトン＞メンズポップアップストア

□8月26日（水）～9月15日（火）

□メンズ館1階＝プロモーション

クリストファー・ネメスにオマージュを捧げたコレクションが一堂に

＜LOUIS VUITTON/ルイ・ヴィトン＞が8月26日（水）より、メンズ館1階＝プロモーションに英国人アーティスト クリストファー・ネメスにオマージュを捧げた、2015-16年秋冬メンズ・コレクションを取り扱う期間限定ストアがオープン。 メンズ・コレクション アーティスティック・ディレクターのキム・ジョーンズは、自由な発想から生み出された「ディスコンストラクション（脱構築）」スタイルの先駆けである、クリストファー・ネメスに長年影響を受けており、没後5年を迎えるにあたり、2015-16年秋冬コレクションを通して彼にオマージュを捧げました。このたびオープンする期間限定ストアでは、今コレクションとその世界観を体感いただけます。

*限定品に関する情報はこちらをご覧ください

また、今回のオープンを記念して、クリストファー・ネメスのアイコンであるロープ・モチーフで彩られたレザーグッズを中心としたモノグラム・キャンバス製品を同ストア限定で展開。メンズ館のお客さまの為にご用意した今回の限定コレクションは必見です。

ポップアップストア限定商品を一挙公開！

 

キム・ジョーンズがオマージュを捧げた「クリストファー・ネメス」とは

クリストファー・ネメスは、ロンドンが生んだ最も偉大なデザイナー
――＜ルイ・ヴィトン＞メンズ・コレクション アーティスティック・ディレクター キム・ジョーンズ

「彼こそ『サヴィル・ロウ』であり、ストリートの顔であり、アートであり・・・彼のデザインはロンドンそのものなのです。クリストファー・ネメスはアートを学んだ後、イラストレーターとしてファッション業界へ進出した流れがあり、私のキャリアと共通する点があります。非常に多くのコレクションに彼の作品の影響が見てとれますが、そのことはあまり認識されておらず、今でも多くの人には知られていないようです。だからこそ没後5年を迎えるにあたり、今シーズンのルイ・ヴィトンのコレクションを通してオープンな形でクリストファー・ネメスとその作品にオマージュを捧げたかったのです。」

成るべくしてなった、ネメスのシグネチャー「脱構築」

クリストファー・ネメス（1959-2010）は、枠にとらわれることなく、自由な発想をもってその世界に飛び込みました。イギリスのバーミンガムに生まれ、1979年、キャンバーウェル・カレッジ・オブ・アーツで絵画を学ぶためにロンドンへ移り住みました。卒業後自身の服を作りはじめ、独学でパターンカットを習得した彼は、絵画用のキャンバスや不要になった郵便配達の袋、あるいは バラバラにした古いスーツ生地などを利用し自らの手で服を完成させていきました。

彼が生み出した服は、いずれも初期の「デコンストラクティッド（脱構築）」スタイルを特徴付けるシグネチャーとなりました。脱構築の概念は、服作りの世界でこそ画期的なスタイルでしたが、アーティストとしての彼の活動からは切離せない手法だったのです。彼のアート作品でも、服作りのプロセスや針と糸、生地の織り模様や作業中の手など、服作りに関する題材が取り上げられています。


混沌の時代に生まれたスタイル・アイコン。雑誌界から発信され誰もが知る存在へ

クリストファー・ネメスは、服作りをはじめた当初から1980年代半ばまで、ロンドンのエスプリが体現されたような作品を作り続けました。あるもので間に合わせる、破れたら繕うという「メイク・ドゥ・アンド・メンド」という考え方、「ブランド」に頼らない姿勢、自己の潜在能力を最大限に発揮したクリエイティビティ、不屈の反抗心に満ち溢れた「ホームクラフト」――これらはすべて、不景気と窮乏の真っただ中で苦しんでいた当時のロンドンを構成するのに必要不可欠なものだったのです。最悪の時期であったとはいえ、彼が自分で作った服を着ていたこと、そしてデザインに込めた個性そのものの力によって、文字通り「発見」されることとなります。

ある時、写真家のマーク・レボンは、独特の個性を放つハンドメイドの服を着て自転車に乗るこの若いアーティストの姿を目にします。当時すでに雑誌の常連として活躍していたマーク・レボンは、たちまちクリストファー・ネメスと意気投合しました。レボンはその後、スタイリスト兼アクセサリーデザイナーのジュディ・ブレイムと共に、雑誌でネメスの服を使用し、この新出気鋭のデザイナーを紹介しました。

その頃にはクリストファー・ネメスは自身が着るためでなく、他の人たちのために服をデザインし、世の中に展開しようと考えていました。1980年代初頭から半ばにかけて、ロンドンのもう1つの創造の発信地であったケンジントン・マーケットにおいて、ネメスはすでに誰もが知る存在となっていました。

 

精魂を込めたプロダクトを発信し続けた場所、東京

1986年、拠点を東京に移したクリストファー・ネメスは、その生涯を終えるまで、妥協することなくクリエイティビティとクラフツマンシップに溢れたエスプリを作品に反映し続けました。

クリエイティビティを軸とする、ロンドンと東京の繋がりを体験した多くのデザイナーがそうであるように、ネメスの作品もまた、彼が見た日本の文化によって洗練され、新しい命が吹き込まれています。彼への想いを胸に、追悼の念をもって、今シーズンのルイ・ヴィトンは、彼が大切にしてきたクラフツマンシップと創造性をファッションという形で継承しました。先見的なエスプリでファッション界の最前線で活躍した先駆者の1人であるクリストファー・ネメスに捧げるオマージュなのです。

キム・ジョーンズが語る、日本への想いからクリストファー・ネメス、ポップアップストア、そして限定アイテムの誕生秘話とは。

伊勢丹新宿店メンズ館に期間限定ストアを出店する経緯や想い、オマージュを捧げたクリストファー・ネメスと今回のコレクションについて、＜LOUIS VUITTON/ルイ・ヴィトン＞メンズ・コレクション アーティスティック・ディレクター キム・ジョーンズが語ってくれた。


僕は、日本を訪れるのが大好きなんだ。少なくとも75回は来ているよ。何が流行っているかを知るのに最適な場所だし人も、文化も、食べ物も大好き。

8月26日にオープンする新宿伊勢丹のポップアップストアは建築部門と協力してスペースをデザインした。すっきりとしてモダンな雰囲気にしたかったからガラスやメタルを使ってみたんだ。外観は巨大なトランクのように見せて店内に入ると、ビデオスクリーンやガラスがあって。大切なのは洗練されていてフレッシュな空間に見えること。

クリストファー・ネメスはロンドン出身だけど日本で妻となる女性と出逢い1980年代後半に日本に拠点を移した。彼と日本はとても強い絆で結ばれていたんだ。誰もが知っているデザイナーではないけれど日本ではカルト的人気を博している。これは彼の功績を讃えるプロジェクトなんだ。

伊勢丹新宿店メンズ館のために、ネメスの円形のロープ・モチーフを重ねた特別なモノグラムをデザインした。なぜなら、伊勢丹は日本でとても影響力のある百貨店であり本当に素晴らしい商品を揃えているから。特別でシックなものを提供したかったんだ。小さめのバッグなどのラインナップに力を入れたよ。誰もが店に入れて、何か買えるようにしたかった。日本ではすごく若い人もファッションに敏感だから。お金に余裕のある人だけではなく若い人にも買えるものを揃えたかった。こういうアイデアからはじまったんだ。

円形のプリントと組合せたモノグラムは本当に美しい。特別なものを提供できて嬉しいよ。何といってもこれはスペシャルなプロジェクトだからね。

――キム・ジョーンズ

*価格はすべて、税込です。
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＜LOUIS VUITTON/ルイ・ヴィトン＞メンズポップアップストア
□8月26日（水）から9月15日（火）
□メンズ館1階＝プロモーション
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メンズ館3階＝インターナショナル デザイナーズ
03-3552-1111（大代表）