【完全保存版!ブランド徹底ガイド】vol. 12|エドワードグリーン
ファッション界やビジネス界の著名人をはじめ、革靴マニアにも支持され続ける英国名門ブランド<エドワードグリーン>。知れば知るほど沼にはまると言われるその魅力とは。
今回のブランド徹底ガイドでは、<エドワードグリーン>の魅力と、押さえておくべき人気モデル、選び方を解説します。
1.英国の老舗名門ブランド<エドワードグリーン>とは?
創業は1890年、靴職人のエドワード・グリーン氏が英国靴の聖地であるノーサンプトンにて3人の息子とともに靴の製造を始めます。「できる限りの上質を求める」という信念のもと靴作りを行う<エドワードグリーン>ですが、その完成度の高さは後に「英国でも稀代の才能ある職人」という名声を手に入れるほどでした。その後、1970年代より経営は不安定になり、1983年、イタリアの靴デザイナー、故ジョン・フルスティック氏が買収。同氏は、黒を主流として紳士靴が普及している時代に茶靴の展開を始めたり、履き心地を追求し万人に向けた木型(ラスト)を制作したりとさまざまな改革を行いました。その後、名作ラストと呼ばれる数々の木型が誕生し、現在の英国靴最高峰の地位を築くに至っています。
世界のウェルドレッサー達が寵愛する、こだわり抜かれた英国靴
流行を超越した英国の気品あるスタイルに、最高級レベルの素材・技術を持って作られる革靴は、創業当時から作家のアーネスト・ヘミングウェイや、アメリカの作曲家コール・ポーター、20世紀最大のファッションリーダーとして語り継がれるウィンザー公爵など、世界中のウェルドレッサー達からの寵愛を受けていました。
そして現在も、影響力の高い著名なビジネスマンやファッション界ではラルフ・ローレン、スコット・シューマンといった多くの著名人が愛用。伊勢丹新宿店メンズ館においても、その格式高い<エドワードグリーン>の英国靴は多くのお客さまから選ばれており、こだわる男性こそ持つべき必須シューズといっても過言ではありません。
<エドワードグリーン>の名声は、品質へのこだわりを、創業時から誠実に守り続けられているが所以。熟練職人によって完成される美しいスキンステッチやスワンネックといった意匠は、現在も世界のシューメーカーへ影響を与え続けています。
タイムレスな美しさと極上のフィット感を両立させた数々の名作ラスト。それを具現化するラスティング技術や選び抜かれた最高級の素材が合わさり、極上の1足が生み出されるのです。
2.<エドワードグリーン>の木型とサイズの選び方のポイントは?
<エドワードグリーン>では同じモデルでも木型(ラスト)が複数存在しています。マニアの間には気に入ったモデルを異なる木型で揃える人もいるほど。また、同じサイズでも木型によってはフィッティングが異なるため、まずは押さえておくべき木型の特徴を知り、サイズの選び方の参考にしましょう。木型(ラスト)の特徴を知る
土踏まずの強烈な絞り込みと美しい丸みのあるヒールカップは<エドワードグリーン>のシューズの全ての木型に共通する最大の特徴。その中でも、多くのモデルで採用されている4つの木型をご紹介します。#202 (Dウィズ) 定番のEウィズのモノより、幅は狭め。
#202 (Eウィズ) ショートノーズで丸みがある英国クラシックを象徴するようなフォルム。
#32 「#202」に比べてややシャープで甲が低め。
#82 「#202」をベースにつま先をやや細く少しだけノーズを伸ばしたエレガントな木型。(作成者は数々の名ラストを生み出したトニーガジアーノ)
上段の表記「7・7 1/2 E 202」について
一番左の数字「7」が英国(UK)のサイズ、
次の「7 1/2」がアメリカ(US)のサイズ、
次の「E」がウィズ、「202」が木型(ラスト)となる。
3.名作ラストは必見!<エドワード グリーン>人気定番モデル
<エドワードグリーン>は定番モデルがいくつか存在し、そのどれも人気が高い。この章では、同ブランドの中から特に定番とされるアイテムについて魅力とともに詳しくご紹介。Ⅰ.DOVER/ドーバー
<エドワードグリーン>定番の外羽根シューズ。シャープなトゥラインのおかげでオンオフ問わず履いて頂けます。
ライトアングルモカ、つま先のスキンステッチがブランドの技術力の高さを示しています。
伊勢丹新宿店では定番の#32ラストをはじめ、#202ラストやDウィズもご用意。
Ⅱ.CHELSEA/チェルシー
<エドワードグリーン>をドレススタイルで合わせるなら抑えておきたいストレートチップ「チェルシー」。
英国クラシックの王道を行くようなショートノーズで丸みのある木型、「202ラスト」を採用していることが多い。
レースステイ横の、スワンネックと呼ばれる白鳥の首のようにうねるステッチがキャッチーなワンポイント。
「CHLSEA」を見る
Ⅲ.CADOGAN/カドガン
「チェルシー」のようなストレートチップは堅すぎる、という方に人気のモデルがセミブローグモデル「カドガン」。手仕事で仕上げられたトゥのメダリオンとパーフォレーション(穴飾り)は、華やかさを持ち合わせます。
4.みんなが知りたいQ&A編
伊勢丹新宿店メンズ館地下1階紳士靴に寄せられる、お客さまからのお問い合わせの多い質問をご紹介します。Q.ケアグッズは取り扱っていますか?
A.はい。ブランドオリジナルのシューツリーをはじめ、ポリッシュやシューレースも複数色ご用意しています。
サイズやフィッテイング色についてわからないことがある場合も、伊勢丹新宿店 メンズ館地下1階 紳士靴では、<エドワードグリーン>の担当スタイリストが詳しくご案内いたします。
Q.オーダー会はやっていますか?
A.はい。伊勢丹新宿店では、常にパーソナルオーダーを承っています。
パーソナルオーダーではモデルや色のみならず、木型も自由にお選びいただける自由度の高い内容となっています。
また年1回を目安に、秋頃にオーダーフェアを実施しています。
Q.その他のラインナップはどんなモデルがありますか?
A.伊勢丹新宿店では定番からレアモデルまで、またローファーからブーツまで幅広いモデルをご用意しています。展開モデルの一部はオンラインサイトからご覧いただけます。
【注目!】こだわり抜かれた既製靴もラインナップ
さらに、ビスポークさながらの職人技術が詰め込まれた「TOP DRAWER/トップドロワー」も少数ですがご用意がございます。【あわせて読みたい!関連記事】
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