【完全保存版!ブランド徹底ガイド】vol.10|コスパに優れた本格革靴<バーウィック>の魅力を、紳士靴バイヤーが解説!
伊勢丹新宿店 メンズ館地下1階 紳士靴で取り扱う人気ブランドの魅力を掘り下げる【完全保存版!ブランド徹底ガイド】。記念すべき10回目に取り上げるのは、1991年にスペイン・アルマンサで誕生し、昨年30周年を迎えた<Berwick/バーウィック>です。コストパフォーマンスに定評のある同ブランドの魅力の秘密を、同フロア担当の元売上ナンバー1販売員で、現在はバイヤーを務める宮下創太が徹底解説。さらに、2万円台で買える「マッケイ製法」の新作もご紹介。充実のラインナップをお楽しみください。
高コスパなのにハイスペック。<バーウィック>の革靴を紐解く
<バーウィック>の革靴は、優秀な工業製品
<バーウィック>はコストパフォーマンスの良さに定評がありますが、まず工場が素晴らしい。広大な土地に最新の設備を備えたクリーンなファクトリーでは、良質な素材や資材を大量に調達し、アッパーの裁断・縫製からソール生産、部材の取り付けまで工場内で一貫生産されているからこそ実現できるコスパの良さは圧倒的です。
特に、皮革を余すこと無く裁断できる最新のレーザー裁断機を複数台備え、効率的かつ合理的な作り方を実践することで、天然皮革のロス削減というサステナビリティも推進。スピーディーな生産体制により、日産1000足ほどの能力を有し、生産効率を追求した結果、このプライスを実現しています。<バーウィック>の革靴は、とても優秀な工業製品とも言えるでしょう。
欧州の最高級レザー×グッドイヤーウェルテッド製法
<バーウィック>は、デュプイ(フランス)、アノネイ(フランス)、チャールズFステッド(イギリス)、ピクーサ(スペイン)など、欧州を代表するタンナーの皮革を使用。アウトソールもヴィブラム社(イタリア)、ダイナイトソールを生産するハルボロラバー社(イギリス)、高級レザーソールで名高いレンデンバッハ社(ドイツ)のものを採用し、特にレンデンバッハ社は廃業しましたが、同じドイツのタンナーが事業を継続することが決まり、<バーウィック>では、従来通りレンデンバッハのソールを自社で加工して使用することも続けていくようです。
<バーウィック>の革靴は、グッドイヤーウェルテッド製法がメインで、メンズ館のお客さまが購入した<バーウィック>の靴を拝見すると、中底がグッと沈んでいて、コルクもしっかり入っています。良質なアッパーの革、用途に応じて使い分けられるソール、そして堅牢で長く履けるグッドイヤーウェルテッド製法ががっちり組み合わさって、ハイスペックな靴が出来上がります。
ビジネスからカジュアルまで、ユーティリティーなデザイン
デザイン面では、アメリカンやフレンチカジュアルテイストを踏襲した、ソールやつま先にボリュームを持たせた“ぽってり感”が特徴。スペインという土地柄、英国やイタリアの影響を受ける一方、クロスカルチャーから生まれるインターナショナルな顔つきが魅力です。
そんないいとこ取りした<バーウィック>の靴は、ビジネスシーンのスーツやセットアップから、デニムや軍パンなどカジュアルなスタイルまで幅広く合わせやすい、飽きのこないデザインも人気のポイント。さらにグッドイヤーウェルテッド製法なので、「高級靴の入門編」としてもお薦めします。初めて履くグッドイヤーの革靴として、しっかり履きこなして、徐々にステップアップしてください。
靴棚に揃えたい! <バーウィック>の人気モデルを詳細解説
<バーウィック>は、本格レザーシューズブランドとしては珍しく、ローファーやプレーントゥなどのカジュアルなアイテムが主力になっていて、メンズ館で一番売れているのは、タッセルローファーです。ローファーはどれも非常に人気がありますが、もちろん、ビジネススーツに合わせるストレートチップも人気で、定番としてロングセラーになっています。カジュアルスタイルに欠かせない人気のローファー
タッセルローファー|4340SI07
世界的に不動の人気を誇るタッセルローファーは、ローファー専用ラスト(木型)「08」を使用。トラッドな印象のラストは絶妙なバランスで高級感を引き出します。ノーズを抑えて、甲周りをすっきり見せるフォルムで、ソールにはダイナイトソールを使用。底面に施されたボタンのようなグリップで耐滑性にも優れています。編み込みを施したレザーのタッセルはデザインアクセントになり、さり気なく高級感を演出します。
Styling
クラシック回帰しているトレンドを反映した着こなしに合うのがタッセルローファー。スタイリングは、オンタイムのカジュアルダウンや、レストランに行くオフタイムまで幅広く対応。ジャケットスタイルを引き立てます。
紳士靴Instagram(@isetanmens_shoes)では、<バーウィック>のタッセルローファーのサイズガイドを動画でご紹介。*動画では、編み込みのないモデルをご紹介しておりますが、木型やサイズ感は同様です。
『Stan Smith 27cmの僕が革靴を履いてみた。』はこちら
コインローファー|4456BCDI
ベーシックなコインローファーは、ノーズの長さを抑えて幅にゆとりを持たせたカジュアルタイプのワイドラスト「217」を使用。ソールは、レザーとラバーのメリットを取り入れた<バーウィック>オリジナルのインジェクションソールで、接地面をラバーにすることで耐滑性をもたせつつ、レザー特有の馴染み感や通気性も兼ね備えています。
Styling
モカ縫いを施したローファーは、オンオフ兼用で使いやすい1足。スタイリングは“大人のアイビー”を意識して、足元までしっかり仕上げます。
Uチップ|4477BCVI
<バーウィック>のUチップは、登山靴にも採用されるノルウィージャン製法で製造。縫製の強度は抜群です。ラストは、コインローファーと同じワイドラスト「217」で、幅の広い日本人の足にも対応。ソールにはヴィブラム社製の強度とクッション性を併せ持ったヴィブラムガムライトソールを採用し、見た目よりも軽量で、履き心地も良好です。
Styling
スタイリングは、パートナーとデートをする日のコーディネートをイメージ。大人カジュアルの足元にボリューム感を加え、ソックスをチラ見せしながら、ほんのり個性を香らせます。
プレーントゥ|4406ROVI
つま先の厚さを抑えて、幅にゆとりを持たせることでカジュアルテイストに仕上げたラウンドタイプのラスト「234」を使用したプレーントゥ。アッパーにはスペイン老舗のタンナー「ピクーサ社」のコーティングレザーを使用し、薄いワックス仕上げになっているので、革が割れにくく奥深いツヤ感が高級感を引き出します。ソールにはヴィブラムガムライトソールを採用、同じ体積のゴム材より1/2ほど軽量です。
Styling
プレーントゥは、オンオフスタイルのどちらにも適応できる汎用性が大きな魅力。お気に入りの服を着てショッピングを楽しむ休日コーデにも間違いありません。
ビジネスマンご用達のストレートチップも外せない
ストレートチップ|5224BCVI
日本人の足を研究して、甲周りにゆとりを持たせて開発したラスト「261」を使用したストレートチップ。ソールには軽量なヴィブラムガムライトソールを使用し、クッション性と軽さが相まって履き心地抜群です。
Styling
ビジネスシーンにふさわしいネイビースーツに合わせたスタイリング。王道のスタイルをきっちり受け止める、ややボリューム感のあるフォーマルな一足です。
もっと知りたい!<バーウィック>の革靴をおすすめする理由
■日本人の足に適したラスト(木型)をラインナップ
グッドイヤーウェルテッド製法をメインに、世界を代表する素材と優れた職人技術を組み合わせて、英国のクラシックテイストとイタリアやフランスの色気を兼ね備えた本格靴を展開する<バーウィック>。使用するラスト(木型)も日本人の足を研究し開発された「ミレニアルラスト」を中心に、細身でシェイプされたフォルムの「スリムラスト」や、ローファー専用ラストまで最適なモノを使用しています。
ミレニアルラスト
足の甲が高く、幅が広めで、踵(かかと)が細い日本人の足を研究して開発されたのが「ミレニアルラスト」。伊勢丹メンズ館監修のオリジナルラストは、土踏まず部分がしっかり持ち上がるようにボリューム感を出し、踵の抜けがないように履きやすさとフィット感を大事にしながら仕上げています。ボールジョイント(足の左右に一番広い部分)を広めに設計し、ウエスト部分と踵部を絞り、さらに、外くるぶしが当たらないように低めに設定しているので、ぜひ一度お試しください。
スリムラスト
甲の厚みが薄く、足幅も狭くシャープに見えるシルエットが特徴の「スリムラスト」。細身のラストは少しつま先を長く設定することで、非常に流麗なシルエットを生み出します。
■豊富なソールのバリエーションと快適なインソール
<バーウィック>は、レザー、ダイナイト、ヴィブラム、エクストラライトなど、多彩なソールを使い分けていますが、ヴィブラム社と組んで、軽量ラバーソールをオリジナルで開発。軽さに加え、屈曲性・クッション性・耐久性の3つを兼ね備えたソールは、日本の変わりやすい気候や道路事情に非常に適しています。
また、下で紹介するマッケイ製法の「マッケイシリーズ」は、クッション性のあるインソール(中敷き)を全体に敷いているので、とても履き心地が良好です。
最注目!コスパ最強の「マッケイシリーズ」が激アツ!
今春、本格的にスタートするのが<バーウィック>のマッケイ製法で作られたローファーです。<バーウィック>の「カジュアルスタイルにも履ける」というストロングポイントを強化するマッケイ靴のラインナップは、薄着になっていく春夏シーズンとぴったりリンク。新作はソールをレザーとラバーのコンビネーションにすることで、屈曲性も良く、ドレスカジュアルからオフシーンにも気負わずに履きこなせます。
グッドイヤーウェルテッド製法の革靴とスニーカーの中間に位置する<バーウィック>のマッケイ製法の革靴は、なんと3万円でおつりがくる高コスパ。ワンシーズン履き倒すお気に入りを見つけてください。
「マッケイシリーズ」イセタンメンズおすすめ4選
ダブルモンクローファー|5111CHSG
コインローファー|5123CHSG
ビットローファー
タッセルローファー
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Text:Makoto Kajii
*撮影時のみマスクを外して、撮影を実施しています。
*価格はすべて、税込です。
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