季節が春めいてきて、「そろそろ春夏用のビジネススーツを探そう」と思っているビジネスマンに、イタリアの人気ブランド＜TAGLIATORE/タリアトーレ＞とイセタンメンズから新しいスタイリング提案──＜タリアトーレ＞の人気モデル「ヴェスヴィオ（VESVIO）」から今季登場したコットンスーツと、同素材の“シャツ”という名のブルゾンを組み合わせて、緊張度の違う様々なビジネスシーンに合わせた5つの着こなしを提案します。解説は伊勢丹新宿店 メンズ館5階 メンズテーラードクロージングのスタイリスト添田。コットンセットアップならではの魅力を発揮したコーディネートをご紹介します。

ビジネスシーンにおける“緊張度の強・中・弱”を3アイテムで上手く着分ける

長引くコロナ禍と、ビジネスウエアのカジュアル化によって、スーツの着こなしに長年にわたって存在した“ねばならぬ”はかなり緩くなってきています。しかし、仕事の服装の幅が広がってきているからこそ、仕事のシーンや緊張度によって“着こなしの強弱”が必要になっているのも事実です。

たとえば緊張度の高い社内プレゼンから、取引先とのミーティング、シェアオフィスやカフェなどでのリモートワーク、社内でのパソコンワークまで、＜タリアトーレ＞のスーツ「ヴェスヴィオ」の上下と4ポケットブルゾンの同素材の3ピースがあれば、手持ちのインナーなどと組み合わせて、緊張度の強・中・弱に応じたシーン別のコーディネートが可能です。

これまでコットンスーツは、ファッション感度が高い人向けのおしゃれピースとされていましたが、シワが気にならず、上下を単品として使えて、年間着用できる汎用性の高さが再評価されて、今の時代にフィットするリアリティが増しています。ビジネスのいろんなシーンで着回せる「本当に使えるビジネスアイテムとコーディネート」をご紹介します。

スーツ「ヴェスヴィオ」とブルゾン「シャツ」は、カーキ、ネイビー、ブラウンの3色展開

スーツ「ヴェスヴィオ」のジャケットは、＜タリアトーレ＞の通常モデルよりやや大きめの肩幅で、若干広めにとったラペルに、ゴージラインを高く設定。ウエストは程よくシェイプが効いています。組下パンツは、きれいなテーパードパンツで、素材がコットンなので、チノパンのようにカジュアルな気分ではきこなせます。


襟付きの「シャツ」という名のブルゾンタイプは、シャツのようにボタンを留めてタイドアップも可能で、ジャケットのように羽織りものとしても使える優れモノ。デザイン的にはミリタリーテイストがあって、今季のトレンドも香らせます。

【シーン1】緊張度の高い社内プレゼンの日は、スーツにタイドアップ

スーツを着こなすときの最高の武器は、やはりタイドアップ。カーキのスーツと相性の良い白のドレスシャツに、濃茶ベースの小紋のネクタイをアクセントにして、正統に着こなす。

【シーン2】取引先でのミーティングは、今シーズンらしい着こなしを

一歩外に出るときは、気分を上げて華やかに。スーツのジャケットを単体で使って、コーディネートはデニムのシャンブレーシャツとネイビーのスラックス。顔が映えるネクタイは、ボルドーがアクセントのレジメンタルを選択。

【シーン3】社内でのパソコンワークの日は、リラックスモードで

Tシャツ1枚、ニット1枚ではカジュアル過ぎるときに役立つのが素材の良いカーディガン。リモートワークでも活躍するカーディガンは、少しオンの気分になれる人気アイテムです。ボトムスは、スーツの組下パンツを使って、足元は清潔感のある白のスニーカーがぴったり。組下パンツはスッキリ見えるオーソドックスなシルエットで、素材がコットンなのでチノパン感覚で楽にはけます。

【シーン4】カフェやシェアオフィスでのリモートワークは、大人が着こなすシャツで過ごす

スーツと同素材の襟付きのブルゾンは、今の旬アイテム。人の目も気になるカフェやシェアオフィスでは、ボタンを留めてクリーンな印象を。ボトムスを白のパンツにすれば季節感がより一層アップします。

【シーン5】社内ミーティングの日は、シャツと組下パンツで新セットアップ

「シャツ」と、スーツの組下パンツを組み合わせたカジュアルセットアップは、スーツよりも開放感のある雰囲気で、スキッパーポロと相性も良し。こなれた着こなし感がオフィスにマッチします。

 

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