「背が低くててどうコーディネートして良いかわからない」「そもそも大きいサイズはあるけど、男性の小さいサイズはあるの？」など、お悩みを抱えていませんか？今回お客さまから頂いたご質問に、自身も背が低くこれまでコーディネートに工夫をしてきたカテゴリースペシャリストの多田野（身長161㎝）が、自身の経験も踏まえながらコーディネートのコツや普段使用しているアイテムも含めてお答えしていきます。

Q．オフの時のカジュアルなコーディネートで、シルエットを綺麗に見せるコツはありますか？

A.「上下ともにボリュームを持ってくると野暮ったく横に広く見えてしまいます。ボトムスは太い物だと短足に見えてしまいがちなのでスリムな物にして、靴先に収束するようにすると視覚的に足が長く見えます。尚且つトップスの丈を長過ぎない物を選ぶとバランスが良いです。また上半身に目線を持ってくることでも足がきれいに見えてくるのでトップスに明るい物・足元は濃色のものでメリハリをつけたり、胸元にアクセサリーやサコッシュ持ってくることで目線を上げるのも良いですね。」

Q．ビジネスシーンでスーツを綺麗に着こなしたい。子どもっぽく見えないようにするにはどう選べば良いですか？

A．「ビジネスシーンでは身体に合ったサイズ感と、清潔感が大切です。ジャケットはまず袖を通していただいて肩が合うものを選びそこから補正をかけていきます。ウェストの太さもそうですが、袖や着丈など縦のバランスが長いとだらしなく見えてしまうこともあるので特に補正します。袖丈はジャケットからドレスシャツが1㎝程見える方が美しく見えます。着丈の長さはヒップがちょうど隠れるくらいの物を選びます。」


「161㎝の私だと着丈はだいたい68㎝～70㎝くらいの裾の長さがバランスが良いです。スーツは基本上下セットなので場合によっては身長ベースだと補正・加工が多くなってしまう事もあります。そのような時は上下別々で購入できるブランドでそれぞれ違うサイズで自分に合ったものを選んだり、長く着る物なのでオーダーして自分に合ったサイズの物を作るのも良いですね。

また、ネクタイの長さもベルトの位置に剣先がくるのがバランスが良いですが、インポートブランドのネクタイだと日本製のブランドのものより長い事が多いので、結ぶ際に小剣側を普段より長めにして結ぶ事で、大剣の長さを調節しています。 」

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2021年春夏シーズンコーディネートをご紹介！

Q．カジュアルな服装で背が高く見える着こなしを教えて欲しいです！

A．「美しいカッティングと機能美のあるデザインが特徴のブランド<junhashimoto/ジュンハシモト>でコーディネート。同ブランドでコーディネートした理由は、“+3㎝ －3㎏”というコンセプトがあり、身長を3㎝アップし横のシルエットを3㎏すっきり見せてくれるようなアイテムを展開しているからです。」

「ストレッチパンツは細身のシルエットで足長効果があります。お勧めは今期春物のプルオーバーフーディーです。プルオーバーのフーディーはいつも取り入れたかったのですがどうしてもオーバーシルエットになり着膨れしているように見えてしまいました。＜ジュンハシモト＞のフーディーはアームの太さ・身幅も程よい太さでアウターとの重ね着もすっきり見えます。」


「また、裾幅をコードで調節して着丈の長さを短くすることで脚を長く見せ、ボリューム感のあるフードのデザインが目線を自然と上にして、足を長くスマートに見せます。全体のアクセントに、＜Hender Scheme/エンダースキーマ—＞のネックウォレットをセレクトしました。また、スニーカーのソールもすっきり見えますが、厚めのものになるので、2～3㎝身長を上げてくれるので嬉しいですね。」

Q．リモートワークが増え、仕事中のファッションもカジュアルなって、少しカジュアルに羽織れるジャケットが欲しい。着こなしも知りたい。

A．「イタリアらしいやわらかで立体的なフォルムが特徴で、メンズ館でも毎シーズン人気な＜TAGLIATORE/タリアトーレ＞のジャケットがおすすめです。今回選んだ理由としては、同ブランドのジャケットはサイズを42サイズ（XXS相当）から買い付けており、サイズの幅が広いからです。着丈も若干他ブランドよりは短めに設定しているのでさらに着やすいと思います。」


「これまで私もそうですが、イタリアのインポートの商品だと”着丈がちょっと長い”と思うことがしばしばありました。もちろんそんなディテールも着こなしの1つですが、サイズ展開の幅が広く、着丈も若干他ブランドよりは短めに設定しているのでさらに着やすいと思います。アンコン仕立ての軽やかな生地感なので、カーディガン感覚で着られますのでテレワークスタイル、休日のジャケパンスタイルなど様々なシーンで活用できます。」


「パンツは、今期春夏よりメンズ館に仲間入りした＜Tangent/タンジェント＞。ユーロミリタリーを連想させるハリコシのある生地と美しいフォルムで足先はすっきりし、股上はタックがありゆとりを持たせています。”綺麗目”に穿ける軍パンは、私自身もこの春ワードローブに追加したい1着。トップスには、襟付きできちんと感を出せる＜AUXCA.TRUNK/オーカ・トランク＞のニットポロを合わせました。スーピマ綿を使用したニットポロは光沢感があり上品な印象を与えます。」

Q．背が低いけど、スーツをかっこよく着こなしたい。オーダーしない場合だとどんなものがありますか？

A．「オーダーしなくてもサイズ展開やシルエットの展開の幅が広いブランドはメンズ館にあります。今回は、アメリカントラディショナルなブランドで、”王道”とも言える＜Brooks Brothers/ブルックス ブラザーズ＞のスーツをセレクトしました。」

「ただいわゆるアメリカンスタイルというとボックスに近いシルエットで、着る方の体格によっては子どもっぽく見えてしまうのではないかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、同ブランドに、MADISON/REGENT/MILANOの3種類のフィット感があることがポイントです。

今回セレクトした”MILANO”フィットは3種類の中で最も身幅が細く、着丈も短いスマートな造りとなっており、洗練された印象を与えてくれます。また同ブランドのサイズには”レギュラー”と”ショート”の2種類の着丈の選択も可能なのでよりパーソナルなスーツ選びが出来ます。私は36のショートというサイズがちょうど良かったです。」

カテゴリースペシャリストの多田野 愛用品＆オススメアイテム

OUTER＆BAG

今回着用していたのは英国王室御用達のアウターブランド＜Babour/バブアー＞の名作「ボーダー」。私物なのですが、着用した時にバランスが良くてオススメしたいアイテムです。「ボーダー」はスリムフィットも展開しており、華奢な方や女性にも人気です。ビジネスシーンではバッグのサイズを迷われる方も多いと思います。選ぶポイントとしては、大きすぎず収納力のあるバッグがバランスよく、お持ち頂けます。今回は、＜aniary/アニアリ＞から、きちんと感のある型押しのブリーフケースと柔らかな印象を与えるクラッチを。

SHOES

「いかにも厚底！」と思うものは苦手という方もいらっしゃると思いますが、実は少し高さがあるものでコーディネートを格上げしてくれる靴なら選ぶ価値ありです！オンでもオフでも活躍してくれます。

BELT

華奢な方には、お客さまご自身のサイズに合わせて使える＜ISETAN MEN’S/イセタンメンズ＞のビジネスベルトを。＜ANDERSONS/アンダーソンズ＞や＜Daniel&Bob/ダニエル＆ボブ＞は、ウエストマークとして使える明るいカラーのベルトの展開もあるので、視線の引き上げにもなり、コーディネートのアクセントとしてオススメです。

SOCKS

撮影当日も履いていた＜CHICSTOCKS/シックストックス＞は愛用しています。足のサイズが小さい方は、普通の靴下を履くと余ってしまうこともあるので、サイズの合うものを選んで頂きたいです。同じく小さいサイズを展開している＜rasox/ラソックス＞はカジュアルスタイルに合わせられるバリエーションも豊富で選ぶ楽しさがあります。※Sサイズは、三越伊勢丹オンラインストアでのお取り扱いになります。

オーダーするだけでなく、コーディネートを楽しめるアイテムがあるので、是非参考にしながら、この春夏のコーディネートも楽しんで頂きたいです。

カテゴリースペシャリスト 多田野 悠祐   

□伊勢丹新宿店メンズ館
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