3.木型(ラスト)編|特徴を知り、自分の推し木型を見つける
<オールデン>は創業当時から「靴は歩くためのギア」という哲学を持っています。上記の画像のような様々な特徴の木型を採用しているのは、何よりも歩きやすさを前提に考えられているから。現在アメリカ本国では10種類以上の木型の靴が展開していますが、日本の市場ではより日本人の足に馴染みやすい木型を中心にラインナップされています。
今回はその中から、伊勢丹新宿店メンズ館でも取り扱っている特に人気の高い木型を中心にピックアップし、その特徴を詳しく解説。木型によってサイズ感やフィッティングも変わってくるので、まずはその特徴を知り、自分の足にあった”推し木型(ラスト)”を見つけて欲しい。
1. ABERDEEN LAST
アバディーンラスト
2. PLAZA LAST
プラザラスト
3. VAN LAST
ヴァンラスト
4. BARRIE LAST
バリーラスト
5. MILITARY LAST
ミリタリー ラスト(379X)
6. MODIFIED LAS
モディファイドラスト
7. TRUBALANCE LAST/トゥルーバランスラスト
8. HAMPTON LAST/ハンプトンラスト
9. COPLEY LAST/カプリラスト
10. LEYDON LAST/レイドンラスト
11. GRANT LAST/グラントラスト
4.フィッティング編|サイズ選びのポイントは?
<オールデン>のサイズ合わせの考え方は、英国やイタリアなど「タイトフィッティング」を主流とした欧州の靴メーカーとは根本的に異なり、全て「アーチ(土踏まず)フィッティング」を基準とします。アーチが合うと、つま先は程よく余裕を持ち、指先を常に自由に動かすことができるので、革靴というよりスニーカーに近い履き心地が味わえるのです。この「アーチフィッティング」はまさに初めて足入れしたときから快適な履き心地でなければ歩行のサポートが出来ないと考えている<オールデン>の理念そのものでもあります。サイズの選び方について
次に、押さえておきたいサイズの見方、選び方を解説します。
サイズ表記について
<オールデン>のサイズは全てUSサイズで表記されていて、UKサイズと比べるとハーフサイズ大きな表記となります。例えばUK7ハーフで自分のサイズを覚えている人はUS8を探すとよいでしょう。
ウィズについて
本国では木型によりそのウィズは様々で、AA~EEEEまで揃えており、多くの足型をサポートしています。ただ、<オールデン>のウィズ規格は元々がやや幅広の為、日本国内ではDでの展開が主流。これは一般的なメーカーのEまたはEEに相当します。木型別サイズ合わせ方
<オールデン>のサイズ選びの1番で知っておくべきなのは、木型や革素材、デザインの複合的な要素でサイズが前後するという事こと。まずは、自分のレングス(長さ)やウィズ(幅)を正確に知り、自分に合った最適な木型やサイズを選びましょう。特に初めて購入される方は、必ずフットメジャーでレングスを測定し、店頭スタイリストへご相談の上サイズを決めることをおすすめします。
木型によっては広くて丸いつま先や、より狭くて先のとがったつま先のものもあり、それぞれの形状が異なるため、フィット感やサイズが異なります。他のモデルよりも0.5㎝ほどサイズが大きくなるモデルもあるので特徴をよく掴むことが必要です。
例えば、前述の主要な木型を目安にすると、「アバディーンラスト」のモデルは通常のUSサイズよりわずかに長さはあるもののサイズはジャストで選べる一方、「バリーラスト」や「トゥルーバランスラスト」モデルは通常のUSサイズより大きめなのでハーフサイズダウンすることがおすすめとなります。
また冬場に履く機会が多いブーツは、肉厚なソックスで着用するなど、ソックスの厚みによってもサイズが異なるため注意が必要です。