伊勢丹とバッグブランド＜master-piece/マスターピース＞、学校法人角川ドワンゴ学園が運営するネットの高校「N高等学校」（以下「N高」）のトリプルコラボレーションによる通学バッグ制作は、セカンドサンプル作成に突入。ファーストサンプルに対する生徒の意見やリクエストを踏まえたセカンドサンプルの出来映えに期待が募ります。

関連記事：
Part.1【N高バッグProject】Z世代が好む「未来の通学バッグ」を作ろう
Part.2【N高バッグProject】学生の意見を取り入れたファーストサンプル完成

セカンドサンプルを見て、背負って、ファイナルジャッジ！

植松：第2回ミーティングで見てもらったファーストサンプルを、＜マスターピース＞さんがアップデートして、セカンドサンプルを作っていただきました。

川島：いろんなご意見をありがとうございます。セカンドサンプルを持って来ました。
   
【ファーストサンプルについて出た意見のおさらい】
・自立するリュックにしてほしい
・サイドのポケットの口が開きすぎていて、屈むとペットボトルなどが落ちそう
・再起反射素材（リフレクター）はなくてもいい
・キーホルダーなどを付けるD環は外に付いていたほうがいい
・透明のカードホルダーはいらない
・細かいモノを整理できるポケットがほしい
・メインルームのメッシュポケットのファスナーのつまみを大きくしてほしい
・背負うストラップは、太くて長い方がいい
・樹脂製のバックルはどうする？
・素材のコンビネーションはできる？

これらの意見を元に作られたセカンドサンプルがこちら。


川島：みなさん、セカンドサンプルはきちんと立ちます。

 
生徒：おお～！（拍手）
 
川島：背面を芯がしっかり入ったものに変えたので、自立するリュックになりました。前回提案した素材の「黒のツートーンのコンビネーション」も取り入れました。


植松：さらに、いろんな意見があったリフレクターは、リクレクター感を薄めた柄の入ったものに変更しています。

川島：サイドのポケットは、ファーストサンプルより張りを出して遊びを少なくしています。ファスナーポケット内の透明のカードホルダーを取って、ペン差しと浅めのポケットを付けました。肩のストラップも一番下まで下げても肩にしっかり当たるように太いものに変更しています。
  

   

リフレクター問題、バックル問題、最終的にどうする？

植松：N高のプロモーションと広報を担当する佐久間さん、セカンドサンプルの印象はいかがですか？


佐久間：セカンドサンプル、ありがとうございます。自立するのは、生徒はうれしいと思います。皆さん、サンプルを見た印象はどうですか？


 【女子生徒の意見】
・バックルの大きさがやっぱり気になる。小さいバックルを2つというのはできないか？
・前回のは塾とか学校指定バッグみたいだったが、見た目が良くなった
・リフレクターはなくてもいい。光るランドセルみたい
・バッグはあまり目立たない方がいい
・リフレクターがあると、私服に合わせるにはキツいかな
・丸みがとれて、“おにぎり感”がなくなって良くなったと思う
  

【男子生徒の意見】
・前のよりも完成度が高いと思う
・自立するのはうれしい
・リフレクターは、安全性を求める親には響くかもしれないけど、高校生だからなくてもいい
・中のファスナーのつまみが大きくなって開けやすくなった
・フォルムから丸みが減ったから、プレイベートでも使えると思う
・手で持つ部分をもっと太くしてほしい
 
 
川島：前にも説明しましたが、フロントのバックルがなくなると、とても平凡な顔つきになってしまいます。そこで、植松さんとも話をして、「フラップ部分のテープがない方がスッキリするんじゃないか」ということで代案を作ってきました。

佐久間：すっきりフラップにすると、かなり印象が変わりますね。みんなもこっちの方が好きそう。


 

実際に背負ってみて、自分たちの勉強と生活にフィットするか考える

植松：また前回のように、自分の荷物を移し替えて背負ってみてください。

 
【女子生徒の意見】
・背負った感じは軽くていい感じ
・自分のリュックより軽く感じます。背中のクッションが気持ちいい
・横ポケットは前のより口がきつくて、屈んでモノが落ちる心配がなくなった
・背負うときに背中のストラップを限界まで長くして使いますが、手をかけたときに紐が細く感じる
・内装は、ポケットが増えて小物の区分けがしやすくなったと思う
 

【男子生徒の意見】
・大きさはちょうど良い感じ
・背負うと身体と適度な隙間ができて、通気性が良いと思う
・背負った負荷をあまり感じない
 

植松：ずっと課題になっているリフレクターですが、黒のパイピングテープに替えましょうか。

川島：そうですね。夜間の安全性の観点から必要だと思っていましたが、皆さん、もう高校生ですしね。
  
植松：他にセカンドサンプルから変更点はありますか。
 
川島：バッグのトップにある「持ち手部分」ですが、バッグ本体に付けるには耐久性に問題があるので、現状のストラップをもう少し大きく太くして持ちやすくしましょう。サイドのポケットの口は当初ゴム仕様にしようと思いましたが、現状のままで進めます。


植松：黒の素材のコンビネーションもこれでいいと思います。

佐久間：それでは、以上の変更点で、最終的な商品化に進んでいいですね？

生徒一同：大丈夫だと思います！ 
 
植松：ありがとうございます。ではこれで進行しましょう。川島さん、製品化をよろしくお願いします！


本プロジェクトにて開発されたバッグを、12月23日(水)より2021年3月中旬までの間、三越伊勢丹オンラインストアで期間限定販売。その期間は、N高の生徒さんだけでなく一般のお客さまにもご購入いただけます。