2019年から、お客さまの関心は急速にトレンドからよりエッセンシャルなものへと移行しています。そこには「長くいいものを使いたい」という志向も見えます。そこで、各シューズブランドの、いわゆる定番といわれる靴に、いかに今必要とされる価値を付け加えるか、ということを考えました。それは単に新しい定番ということかもしれませんが、あえて各社の「王道」ともいえる価値観をどのように進化させるか、という視点をもって、別注モデルを依頼しました。(伊勢丹新宿店メンズ館地下1階=紳士靴バイヤー 田畑智康)
1. EDWARD GREEN
〈エドワード グリーン〉「GRADSTONE」185,900円
□伊勢丹新宿店本館6階=催物場『ISETAN靴博2020』/メンズ館地下1階=紳士靴
通常はメイド・トゥ・オーダーのみの仕様であるトップドロワーデザインを既製靴として展開。ノーズが長すぎないスクエアトウのラストNo.888は、英国靴らしいエレガントさが感じられる。フィッティングも良好。
〈エドワード グリーン〉「BERKELEY」185,900円
□伊勢丹新宿店本館6階=催物場『ISETAN靴博2020』/メンズ館地下1階=紳士靴
ラストNo.82 を使用した人気モデルをスエードで別注。同ブランドオリジナルのラバーソール「R-1」が使われている。パラレルワークの現況において、カジュアルで使い勝手がよい。
〈エドワード グリーン〉「CAMDEN」218,900円
□伊勢丹新宿店本館6階=催物場『ISETAN靴博2020』/メンズ館地下1階=紳士靴
「夏のローファーにあたる冬の靴として、サイドゴアブーツ(チェルシーブーツ)が位置付けられるのではないでしょうか」と田畑バイヤー。ラストはNo.82。スムースレザーとスエードを展開。「R-1」ソール。
エレガントな魅力かシティシューズの使い勝手か。 定番のアップデート、という今回の靴博別注靴のテーマを象徴するモデルのひとつが、スクエアトウのラストNo.888 を使ったトップドロワーで使用されていたデザイン「GLADSTONE」。「チェルシーをお持ちの方に、よりフォーマル感があってエレガントな新しい定番としての提案です。ラスト888 は二の甲の収まりの良さが、日本人の足に向いているように感じています」と語る田畑バイヤー。また、同ブランド独自のラバーソール「R-1」を配したモデルも展開。
2. GAZIANO & GIRLING
〈ガジアーノ&ガーリング〉「AVIGNON」308,000円
□伊勢丹新宿店本館6階=催物場『ISETAN靴博2020』/メンズ館地下1階=紳士靴
〈ガジアーノ&ガーリング〉ならではのツイストサドル。今回新定番的なスタイルとして取り上げたのはモカ部のステッチが表に現れた「アヴィニョン」。サドルストラップにはリザードやガルーシャといった革を使っている。
〈ガジアーノ&ガーリング〉「ST.JAMES」220,000円
□伊勢丹新宿店本館6階=催物場『ISETAN靴博2020』/メンズ館地下1階=紳士靴
ラストに同ブランドスタート以来の、クラシックラウンドなトウを持つGG06 を採用。ラウンドトウのシルエットと、アデレイド(琴型の意匠)の組み合わせは、クラシックかつオーセンティックな印象を生んでいる。
よりオーセンティックな志向で。
従来はスクエアトウのエレガントなラストを使用していたアデレイドのセミブローグ「ST. JAMES」を、ブランド創業時からあるラウンドトウのラストGG06 で別注。同ブランドのアイコニックなディテール、ツイストストラップを配したローファーは、シャドースキンステッチの「ANTIBES」ではなく、表側に縫い目が見えるモカ部の「AVIGNON」をあえてチョイス。
3. CROCKETT & JONES
〈クロケット&ジョーンズ〉「CHERTSEY」147,400円
□伊勢丹新宿店本館6階=催物場『ISETAN靴博2020』/メンズ館地下1階=紳士靴
〈クロケット&ジョーンズ〉の中でも人気が高いチャッカブーツは、アッパーに米ホーウィン社のシェルコードヴァンを使っている。ソールにはあえてダイナイトを選んで、ラギッドな印象を付加。ラスト224。
〈クロケット&ジョーンズ〉「CRANFORD」97,900円
□伊勢丹新宿店本館6階=催物場『ISETAN靴博2020』/メンズ館地下1階=紳士靴
アンクル丈のチェルシー(サイドゴア)ブーツは、ちょっと低めのトップラインで、より着脱が容易に。エラスティック(ゴア)部分は、4 色のカラーバリエーションで、装いに合わせて選ぶことができる。ラスト360。
ワークスタイルの変化に対応。
「お客様のワークスタイルが変わってきた。スーツではなく、デニムやブレザーなどに合わせやすく、なおかつ脱ぎ履きしやすい革靴が求められています」と田畑バイヤー。そんなバイヤーのコメントを反映したようなモデルがラインナップ。着脱しやすいアンクル丈のチェルシーブーツ、ラウンドトウのコードヴァンチャッカブーツにはダイナイトソールが選ばれている。
4. Church’s
〈チャーチ〉「WESTBURY」139,700円
□伊勢丹新宿店本館6階=催物場『ISETAN靴博2020』/メンズ館地下1階=紳士靴
73 ラストの、ラウンドともスクエアともつかないトウシェイプの魅力がよリ感じられるシンプルなシングルモンク。着脱のしやすさも今っぽい。ブラックカラーのコードヴァンを使用している。
〈チャーチ〉「CONSUL」139,700円
□伊勢丹新宿店本館6階=催物場『ISETAN靴博2020』/メンズ館地下1階=紳士靴
同ブランドを代表するモデルであり、英国既製靴の典型ともいえるキャップトウオックスフォード。今回は3 色のコードヴァンで展開。バーガンディやウィスキーカラーは、この靴の違った魅力を引き出す。
〈チャーチ〉「DIPLOMAT」139,700円
□伊勢丹新宿店本館6階=催物場『ISETAN靴博2020』/メンズ館地下1階=紳士靴
穴飾りの存在感がより際立ったブローギングが、コードヴァンの重量感と相性が良いセミブローグオックスフォード。ツイードやフラノなどのほか、デニムともうまく着こなせそうだ。
コードヴァンモデルが今回も登場。
昨年の靴博でも大きな話題となった、米ホーウィン社のシェルコードヴァンを使った別注モデルが今回も登場。今年はNo.73 ラストを使った、「コンサル」「ディプロマット」「ウエストバリー」といった定番のモデルに、コードヴァンを組み合わせている。「ラスト73 は、チャーチの伝統を連想させますが、そのシルエットにはむしろ今っぽい魅力があるように感じています」と田畑バイヤー。スーツやジャケット等のテーラードウェアだけでなく、あえてカジュアルに合わせたい魅力がある。
5. Enzo Bonafè
〈エンツォ・ボナフェ〉「BERING」275,000円
□伊勢丹新宿店本館6階=催物場『ISETAN靴博2020』/メンズ館地下1階=紳士靴
米ホーウィン社による、型押し加工を施したシェルコードヴァンをアッパーに使い、さらにノルヴェジェーゼ製法でつくられた武骨な雰囲気の靴。ハンドワークを駆使した同ブランドの真骨頂。
〈エンツォ・ボナフェ〉「BERING」154,000円
□伊勢丹新宿店本館6階=催物場『ISETAN靴博2020』/メンズ館地下1階=紳士靴
こちらはアッパーにブラックのビテロカーフを使い、ソールにヴィブラム社のタンクソールを採用したベーリング。ノルヴェジェーゼの靴と比べぐっとモダンな印象になっている。
〈エンツォ・ボナフェ〉「2695V」132,000円
□伊勢丹新宿店本館6階=催物場『ISETAN靴博2020』/メンズ館地下1階=紳士靴
エンツォ・ボナフェの中でも人気の高いビットローファー。包み込むような履き心地を実現する「ツボラーレ製法」でつくられている。さらに今回はソールにヴィブラムのタンクソールを配している。
イタリアらしいノルベのUチップ。
「このブランドの定番的存在として挙がるのは、ノルヴェジェーゼ製法によるU チップ、BERING(ベーリング)です。今回はアッパーにホーウィンのコードヴァンに型押しした“ ロシアハッチ” を使って、より野趣が感じられる仕上がりになっています。その一方で、ブラックのカーフを使っているほうは、ヴィブラムのタンクソールを配しボリューム感を出して、また違った魅力を表現しています」(田畑バイヤー)。さらに同ブランドのもうひとつの定番として、ビットローファーをピックアップしている。
6. Le Yucca’s
〈レ・ユッカス〉「Y33020」176,000円
□伊勢丹新宿店本館6階=催物場『ISETAN靴博2020』/メンズ館地下1階=紳士靴
アッパーにカールフロイデンベルグのブラックカーフ(ブラウンはラックスカーフ)を使ったエプロンフロントブーティ。ソールはハーフラバー仕様になっている。独特な存在感があり、モードなテイストの服とのコーディ ネートも楽しめそうだ。
独創性と職人性が出合った靴。
今年の春夏からイセタンメンズでも取り扱いを開始した、イタリア在住のシューズデザイナー村瀬由香氏のブランド。ワークスタイルの変化というテーマに村瀬氏がチョイスしたのは、トップラインが高くないUチップのブーティだった。どこかコンフォートシューズを連想させるようなチャーミングな存在感。エンツォ・ボナフェの工房でつくられていて、随所に手仕事が盛り込まれている。
7.Stefano Bemer
〈ステファノ・ベーメル〉「5381」220,000円
□伊勢丹新宿店本館6階=催物場『ISETAN靴博2020』/メンズ館地下1階=紳士靴
独特な革を使った靴づくりで知られていたベーメル氏を彷彿とさせる、ホースフロントをアッパーに使ったプレーンダービー。ラストはラウンドトウの「C ラスト」を使っている。ラバーソール。
〈ステファノ・ベーメル〉「7229」220,000円
□伊勢丹新宿店本館6階=催物場『ISETAN靴博2020』/メンズ館地下1階=紳士靴
アッパーのダイナミックなステッチと、スクエアトウのラストとの組み合わせが同ブランドらしいチャッカブーツ。工房にてハンドソーンウェルテッドでつくられている。ソールはラバーで使い勝手がいい。
ベーメル氏を連想させる革づかい。
イタリア・フィレンツェの、同名靴職人のブランド。ベーメル氏が亡くなった後は、弟子たちが工房を引き継いでいる。今回は1990 年代のアーカイブモデルの中から、「プレーンダービー」と「チャッカブーツ」をピックアップ。アッパーにはホースフロントを使い、さらにラバーソールを採用してカジュアルな仕上がりになっている。
8. CARMINA
〈カルミーナ〉「80808」72,600円
□伊勢丹新宿店本館6階=催物場『ISETAN靴博2020』/メンズ館地下1階=紳士靴
ボリューム感あるラウンドトウのラストを使い、フランス『LACTAE HEVEA』の天然ラテックスソールを使用。
〈カルミーナ〉「80578」72,600円
□伊勢丹新宿店本館6階=催物場『ISETAN靴博2020』/メンズ館地下1階=紳士靴
スマートラウンドな木型を使ったブラックスエードローファー。ソールはハーフラバー仕様になっている。
〈カルミーナ〉「80777」72,600円
□伊勢丹新宿店本館6階=催物場『ISETAN靴博2020』/メンズ館地下1階=紳士靴
ブラックスエードを使ったプレーンダービー。ソールは『LACTAE HEVEA』の天然ラテックスソール。
〈カルミーナ〉「80809」94,600円
□伊勢丹新宿店本館6階=催物場『ISETAN靴博2020』/メンズ館地下1階=紳士靴
スマートなスクエアトウの木型を使ったチェルシーブーツ。独レンデンバッハのオークバークソールを使用。
〈カルミーナ〉「80760」72,600円
□伊勢丹新宿店本館6階=催物場『ISETAN靴博2020』/メンズ館地下1階=紳士靴
ブラックカラーのスムースレザーを使ったローファー。ソールは『LACTAEHEVEA』の天然ラテックスソール。
〈カルミーナ〉「80235」72,600円
□伊勢丹新宿店本館6階=催物場『ISETAN靴博2020』/メンズ館地下1階=紳士靴
アッパーにブラックスエードを使った、セミスクエアトウのプレーンダービー。ソールはレザーソール。
ブラックにこだわった靴を展開。
スペイン・マヨルカのシューズメーカーが手がけるブランド。グッドイヤーウェルテッド製法を中心とした、しっかりとした靴づくりに定評がある。今回は従来の同ブランドの印象とは大きく異なる、ブラックカラーを中心としたラインナップを展開している。「新たな定番としてのブラックカラーを打ち出しています。そして現代のライフスタイルに対応するために、メンテナンスが楽なスエードアッパーや、天然素材ラバーソールなどを選んでいます」と田畑バイヤーは解説する。
9. BARKER
〈バーカー〉「4623」63,800円
□伊勢丹新宿店本館6階=催物場『ISETAN靴博2020』/メンズ館地下1階=紳士靴
ローファーにワークシューズ的なテイストを盛り込んだ靴。ヴィブラム「モルフレックス」の軽量ラバーソール、アッパーにはクロムエクセルレザーを使っている。
〈バーカー〉「4628」63,800円
□伊勢丹新宿店本館6階=催物場『ISETAN靴博2020』/メンズ館地下1階=紳士靴
アーカイブのポストマンシューズから着想したというエプロンフロントダービー。ヴィブラム「モルフレックス」ソール、アッパーはクロムエクセルレザーを使っている。
アーカイブから着想した旬な靴。
英国ノーザンプトンシャーの老舗シューズメーカー。今回は同社のアーカイブから着想したポストマンシューズベースの靴を製作。ヴィブラム「モルフレックス」の厚底で軽量なラバーソールに、米ホーウィン社のクロムエクセルレザーを使って、ワークシューズ的なタフさを盛り込んでいる。
10. Tricker’s
〈トリッカーズ〉「BOURTON」84,700円
□伊勢丹新宿店本館6階=催物場『ISETAN靴博2020』/メンズ館地下1階=紳士靴
カントリーブーツと並んで、同ブランドの定番シューズのひとつ。ブラックカラーのクロムエクセルレザーを選ぶことで、英国のカントリーらしさは後退して、靴本来の実用性が際立ってくる。リッジウェイソールを使用。
定番靴に現代性を付加。 同ブランドのカントリーシューズの定番モデル「バートン」を、現代的な新定番としてモディファイ。アッパーには米ホーウィン社のクロムエクセルレザーを使い、リッジウェイソールを採用して使い勝手のよさと、見た目の厚底感を実現している。どこかワークシューズ的な雰囲気も漂っているのが興味深い。
11. madras
〈マドラス〉「M731GM」36,300円
□伊勢丹新宿店本館6階=催物場『ISETAN靴博2020』/メンズ館地下1階=紳士靴
同ブランドらしい、サイドレースのモデル。流麗なロングノーズのシルエットでありながら、ゴアテックスを内蔵し、使い勝手の良さを実現している。
〈マドラス〉「M730GM」36,300円
□伊勢丹新宿店本館6階=催物場『ISETAN靴博2020』/メンズ館地下1階=紳士靴
ロングノーズのシルエットがより際立つ、2タイのプレーンダービー。さまざまな表情を備えたブラウンカラーのアッパーが美しい。ゴアテックスを内蔵。
独特な艶っぽさを表現。
「このブランドが本来持っている、美しい発色や流麗なシルエットを追求しながら、ブランドのもうひとつの特徴であるゴアテックスの機能性も盛り込んでいます。どこか艶っぽい雰囲気が漂うのがいい」と語る田畑バイヤー。カラーリングやアンティーク加工など、手仕事も交えた丁寧な仕上げ作業には定評がある。また今回のモデルにはゴアテックスが内蔵され、夏季や雨天でも快適な着用感を実現している。
12. Otsuka
〈オーツカ〉「Buttoned Boots」132,000円
□伊勢丹新宿店本館6階=催物場『ISETAN靴博2020』/メンズ館地下1階=紳士靴
同ブランドで展開してきたボタンドブーツに、着脱しやすいようインサイドにジップをつけた靴博限定モデル。クラシックなスタイルと現代的な使い勝手を両立させている。
〈オーツカ〉「Country Boots」71,500円
□伊勢丹新宿店本館6階=催物場『ISETAN靴博2020』/メンズ館地下1階=紳士靴
明るいブラウンカラーのアッパーが印象的なパンチドキャップのレースアップブーツ。スクエアトウのクラシックな雰囲気が魅力だ。ダイナイトソールを採用して、使い勝手の良さも兼ね備えている。
クラシックなスタイルを、現代の靴に。
日本随一の老舗シューズメーカーである大塚製靴。田畑バイヤーはそんな同社をうまく表現する別注靴を企画。「明治5年当時のモデルをモディファイした靴を目指しました。典型的なボタンドブーツ(グランパブーツ)は、インサイドにジップをつけることで着脱しやすいようにしています」と田畑バイヤー。また、長らくグレンソンなどを取り扱ってきた大塚製靴が本格的なカントリーブーツをつくったらどうなるか、を具現化した靴も展開している。
13. Alden
〈オールデン〉「N5502」141,900円
□伊勢丹新宿店本館6階=催物場『ISETAN靴博2020』/メンズ館地下1階=紳士靴
バーガンディ(No.8)カラーのホーウィン社シェルコードヴァンを使ったロングウィングチップ。クレープソール採用なので、履き心地は柔らかだ。なおソールつま先部には保護の革が貼られている。
ロングウィングを履きやすく。
同ブランドのみならず、アメリカンシューズの代表的なスタイルであるロングウィングチップ。アッパーにはホーウィン社のシェルコードヴァンが使われ、さらにソールにはクレープソールが採用されて、どこかハイブリッドな、それゆえに現代的な存在感の靴に仕上がっている。ラストはオールデンの定番であるバリーラストを使用。
14. SANDERS
〈サンダース〉「1345」49,500円
□伊勢丹新宿店本館6階=催物場『ISETAN靴博2020』/メンズ館地下1階=紳士靴
スナッフスエードをアッパーに使ったマッドガードスリップオン。ソールはクレープソールで、ソールの周囲もクレープが巻かれている独自の構造。
マッドガードのスリップオン。
軍関係の靴も手がける英国の老舗シューズメーカー。ソール側面にクレープを巻いた「マッドガード」のチャッカブーツで知られるが、今回はそのマッドガードを採用したスリップオンが登場。ルームシューズ的なイージーさと、雨などにも強いタフさが組み合わされたユニークな存在感だ。
15. Berwick 1707
〈バーウィック1707〉「5236」59,400円
□伊勢丹新宿店本館6階=催物場『ISETAN靴博2020』/メンズ館地下1階=紳士靴
バーガンディカラーのコードヴァンをアッパーに使ったプレーンダービー。コードヴァンの質感や、大きなシワができる性質には、プレーントウのスタイルが合っているかもしれない。
〈バーウィック1707〉「5248」59,400円
□伊勢丹新宿店本館6階=催物場『ISETAN靴博2020』/メンズ館地下1階=紳士靴
ブラックカラーのコードヴァンを使ったエプロンフロントダービー。丸みのあるトウのラストはコードヴァンの質感と相性がいい。ソールには独レンデンバッハの、オークバークを使っている。
好評のコードヴァン企画、第2弾。
近年人気が高まっている、スペイン・アルマンサのシューズメーカーが手がけるブランド。今回はイセタンメンズでのローンチの際に好評だった「コードヴァン企画」の第2 弾。アルゼンチン産のコードヴァンをアッパーに使い、ソールには自社でベンズから加工している独レンデンバッハのオークバークを使用。グッドイヤーウェルテッド製法で丁寧につくられている。
Photograph:Takao Ohta
Text:Yukihiro Sugawara