「ヒールの気持ち」を 男性スタッフが体験。|ISETAN靴博2020


伊勢丹新宿店本館2階=婦人靴担当の赤木 謙バイヤーが、自身のサイズのヒールパンプスを体験し、気づいた価値とは?

颯爽とパンプス、のすごさを実感。


伊勢丹新宿店の赤木謙には、以前から気になっていたことがありました。それは、婦人靴の担当である以上、自身のサイズのパンプスを履いてみる必要があるのではないか、ということ。そこで今回〈fascination/ファシネーション〉で自身が履ける26.5㎝のパンプスのサンプルを製作。それを履いた赤木が感じたこととは……。

「まず歩きだした際に、どこから着地したらいいのかわからない。女性がこれを颯爽と履きこなしているのはすごいと感じたのと同時に、自分の足に合った靴選びができていないと難しいんだということを実感しました」


長身の彼に、ヒールパンプスが違和感なく似合っていました。「パンプスを履いてみると、ヒールがない靴と違い、ある程度ジャストサイズにしないと履きづらいことがよくわかりました。大きいと脱げるし、小さいと前が詰まるし」と赤木。前滑り防止に1ミリの滑り止めを入れてジャストフィット。

他にも、足が靴の中で滑らないように後から入れる滑り止めなどの効果や、ヒールカウンターの重要性など、担当として多くの気づきがあったそう。しかし一番の発見は、ヒールパンプスを履いた際の、足のラインの美しさ。そして赤木さんはこうも続けました。

「女性でも、男性でも、ヒールがかっこいいと思った人が、その靴を選べるようにしていきたい。改めてそう思いました」


赤木 謙
あかぎけん●伊勢丹新宿店本館2階=婦人靴スーパーバイザー。今回の『ISETAN 靴博2020』では、ウィメンズシューズ関連企画やイベントを手がけています。

Photograph:Satoko Imazu
Text:Yukihiro Sugawara

*価格はすべて、税込です。

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