足からはじまるくつ選び「YourFIT365」体験|ISETAN靴博2020
足のデータをもとに、合う木型の靴が選ばれその上で自分にとって最適な一足に出合う。それは靴との付き合い方を転換する新しい基準なのかもしれません。
データを使った、新しい靴選び。
伊勢丹新宿店本館2階の婦人靴売場のほか、日本橋三越本店、銀座三越にも導入されている「YourFIT365」はご存知でしょうか?今年3月には「YourFIT365 ISETAN MEN’S」として、メンズ館でも始まったこのサービスは、靴との出合いを根本から変えるもの。『ISETAN靴博2020(以下靴博)』でも「YourFIT365」をフィーチャー。そこでまず、そのサービスがどういうものか知るために、本館2階=婦人靴を訪ねました。
この「YourFIT365」では、ご自身の足のデータを取得した上で、そのデータに適合度が高い木型でつくられた靴を選べます。そのためにまず売り場にて3D計測機(スキャナー)で足を測ります。その計測データをもとに、店内のタブレット端末に足に合った木型の靴がリストアップされます。三越伊勢丹アプリを使えば、ご自身のスマートフォンでデータを見ることができ、リストも表示できます。これまでは店頭で靴を選んでいたのが、ご自身の足を起点に靴が導かれる、それが「YourFIT365」なのです。
「YourFIT365」体験をレポート。
ここでは「YourFIT365」を使った足の測定と靴選びのプロセスを、各過程のくわしい解説も交えて紹介します。
1.素足にマーキングしていく
ここでは婦人靴売り場で実際に行われている「YourFIT365」のプロセスをレポート。まず精度が高い計測を可能にするために、ソックスなどは脱いで素足の状態で計測します。その際、ボールジョイント(足の親指と小指の付け根の関節部分)などにシールでマーキングして、計測の基準点を設定します。
2.片足ずつスキャニング
婦人靴売り場に置かれた3D スキャナーで計測します。ガラス面に片足を乗せて、立った状態で足をスキャンします。それぞれの足で所要時間は30 秒程度。スキャナーは売り場の壁面側、目立たないところに設置されているので、人目をそれほど気にすることなく計測することができます。
3.スキャンされた3DデータをPCに。
靴売り場のPC に、スキャナーで計測された足の立体的なデータが短時間で読み込まれるため、ご自身の足を画面上にて3Dで360 度足裏まで確認することができます。普段自分では認識しきれない足の形状がわかるユニークな体験です。
4.カルテ化したデータとともにガイダンス。
足の各部分の数値と、足の俯瞰や横(プロファイル)の形状、足囲のシルエットなどが、いわばカルテのように整理された状態の測定データをタブレット端末で見せながら、足の傾向やサイズについて説明します。メジャーなどで計測した場合には時間がかかるものが、短時間で導かれます。
5.計測データはこのように表示されます。
足長や足幅はもちろん、インステップの周囲の長さや、土踏まずの長さ、踵の幅、親指や小指の角度など、詳細な数値が導き出されています。一般的なサイズ表記も左右で表示されます。このデータは三越伊勢丹アプリをダウンロードすれば、ご自身のスマートフォンで見ることができます。
6.足に合った靴がリコメンドされます。
木型のデータが読み込まれている靴の中から、計測された方の足に合った木型の靴がリストアップされてタブレットの画面に表示されます。適合度も段階的にわかります。売り場ではここから試着してみたい靴を選びます。またご自身のスマートフォンであらかじめリストを確認してからの来店も可能です。
7.スタリストによるアドバイスと試着。
フィッティングは靴の素材やつくりなどによっても変わることがあり、また履いて歩いた際の感触も重要です。もちろん、服装などとのスタイリングも大切です。足から導き出された靴は、売り場のスタイリストのアドバイスも加味しつつ、実際に手にしたり試着することがお薦めです。
8.選ばれた最良の一足。
足のデータから導かれた靴のリストから、実際に試着してスタイリストのアドバイスを受け、最善の一足が選ばれます。これまでは店頭でブランドやデザインなどから選び、そこに足を合わせる形だった靴選びが、ご自身の足から始めることで、靴に対する考え方は大きく変わるかもしれません。
Photograph:Satoko Imazu
Text:Yukihiro Sugawara
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