【特集】<meanswhile/ミーンズワイル>デザイナー 藤崎尚大氏が魅せるファッション×機能の融合
デザイナー:藤崎尚大氏
ーーー<ミーンズワイル>立ち上げのきっかけ
会社員のころから個人的に作りはじめたバックパックがあったのですが、そのバッグが完成した時にブランド立ち上げを決意しました。バッグの完成までに何度も作り直し、納得のいく物になるまでに3年ぐらい掛かりました。
ーーーブランドコンセプトである「身体にもっとも近い道具」という発想に至るまで
ブランドコンセプトについて、僕は服を大きく分けると日用品の側面と衣装の側面があると思います。元々学生の頃はウェディングドレスを作っており、コンペで日本一になったこともあります。ウェディングドレスは、女性が人生の中でもとても特別な日に着るもので、“衣装”と考えて良いと思います。
その特別な日に着る衣装というものについてずっと考えていたので、逆に日常で着るものは道具としてあるべきだと考える様になったのだと思います。なのでブランドコンセプトの文章にもある様に、“日常着である以上”という一文を入れています。その両極端なものを作っていた経験が、道具としての服について考える時も独特な感覚で想像できるのだと思います。
ーーー注目のコラボレーションアイテム“空調服”とは
今回コラボレーションした空調服についてですが、空調服のリーディングカンパニーである<空調服>からお話をいただいたのは3年程前でした。
ファッションアイテムとしてではなく、プロダクトとして服を作ることを大事にしているので普段から完成までに時間がかかることが多いです。
空調服については工事現場や溶接作業などで使用されることが多く、街中で見かけることも増えていたのですが、暑い時に更に洋服を着るという行為が面白く、新鮮に感じました。
この機能はいろいろなシーンに応用できると思い、<ミーンズワイル>として作るならどんなものが最適かを考えていました。
ーーーデザインの力で実現!レインウエア×ファンの融合
暑い時期でも長袖の洋服を着なければいけないシチュエーションを考えた時に、雨から身を守るためのレインウェアを連想しました。ただ、ファン部分から外気を吸い込む機能が雨とは相性が悪く、市場でもレインウェアと空調服の機能を両立させている製品はあまり投入されていませんでした。
ファンに雨避けカバーを付けるだけでも機能としては成り立ちますが、取って付けた様なディティールは日常には馴染みません。この部分をデザインの力で解決し、ファッションとしての要素と機能を融合できると考え設計を進めました。
他にも機能がいろいろとあるのですが、是非実物を見に来ていただけると嬉しいです。
ーーー今回のプロモーションに対する想いを伺った
幅広い層のお客さまが来店する伊勢丹という場所で、汎用性はありながらも市場ではあまり見かけることのない尖った製品をプロモーションできることに、どんな反応をいただけるかワクワクしています。
今回のビジュアルはこのレインウェアを着る事の多い、自転車、釣り、キャンプなどのアウトドアアクティビティと3つのシーンを想定し製作しています。ビジュアルの製作は、HEADS TOKYO(*)にお願いしました。著名な写真家や俳優、デザイナーなどその道のプロの方たちが、自身の趣味や特技、アクティビティやカルチャーをファッション/アートを通して表現する場としてのウェブマガジンです。流行とはまた別の部分で、クリエイターの内面を覗き見る様なかなりニッチなテーマの作品が多く、だからこそ情報量が多いというか、写真の細かい部分まで見たくなる、想像力を掻き立てられるビジュアルに惹かれました。
今回製作したジャケットも、“雨の中で着る空調服”というシーンを明確化したプロダクトだったので、うまく料理してもらえると思いお願いしましたが、期待以上に良いビジュアルができました。
ストーリーを感じる作品になっていると思います。
沢山のシチュエーションで活躍するプロダクトだと思うので、自身が着用するシーンの想像を膨らましていただけると幸いです。
三越伊勢丹オンラインストアで<ミーンズワイル>の商品を見る
- 7月8日(水)~14日(火)
- メンズ館7階=メンズオーセンティック
HEADS TOKYO(*)はこちらから
*価格はすべて、税込です。
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