Q&A|関心度が高まっている「ボウタイ」。カジュアルスタイルのマインドでの選び方とは?
「着用シーンで一番多いのはウエディングですが、最近はデニムシャツにボウタイを合わせたり、カジュアルな私服でも人気が高まってきています」と、メンズ館1階=ドレスシャツ・ネクタイのスタイリストの池内。忘年会・クリスマス・同窓会などドレスアップのシーンも増える12月に活用したい「ボウタイ」のQ&Aに答えます。
会話のきっかけになるボウタイで、着こなしの幅を広げよう
リゾートウエディングやガーデンパーティーなど開放的な雰囲気の中でも相手への敬意を示すことができるのがボウタイスタイル。なにより「Vゾーンを楽しんで身につけている」雰囲気が周りに伝わって、初対面の人との会話のきっかけにもなります。
「結婚式の新郎のお色直しや、ゲストの着こなしにボウタイの関心度が高まっているのを店頭で感じます。フォーマルな装いにはルールがしっかりありますが、それほど緊張度の高くないパーティーや集まりにはぜひボウタイを。濃いめの色を選ぶと可愛くなりすぎず、普段でも使いやすいと思います」と池内も推奨します。
Q1.ボウタイにはどんな種類がありますか
A
ボウタイには、自分の手で結ぶ「セルフタイプ」と、形がすでに出来ていて首元の金具で留める「プレタイプ」があります。セルフタイプは上級者向けで、きれいに結ぶのに練習が必要ですが、形の大きさを調整できるなどアレンジできるのが魅力で、見た目にもこなれた感じを与えます。
自分の首の長さに調整できるアジャスター付きのプレタイプは、現在のボウタイの主流で、フックを留めるだけなので着用が簡単。「手結びだと途中で結び目が緩むのが心配」という方にも支持されています。
Q2.ボウタイにはどんな形がありますか
A
ボウタイの形は大きく3つに分かれます。オーソドックスでフォーマル度が高く、幅があるのが「バタフライ」です。大きいのでバランスを取るのが難しいですが、その分インパクトがあり主張が強いのが魅力。トラディショナルを重視するなら、まずバタフライからです。
バタフライに比べてやや小ぶりの大きさになるのが「セミバタフライ」です。店頭で主流の形・大きさで、バランスが整えやすいので、ボウタイビギナーにお薦めですね。程よいサイズ感で、色や柄も豊富なので、決まりすぎないカジュアルな雰囲気も楽しめます。
左右のデザインが非対称な独特の形で、端が剣先のような形になっているのが「ポインテッド」です。ダイヤモンドチップとも呼ばれるもので、華やかなパーティーシーンにぴったりです。
さらに、コウモリの羽のようなスタイリッシュな形をしたのがストレートエンド(バッドウィング)で、細身が多いのでモードに着こなしたい人に支持されています。
Q3.ボウタイのサイズの選び方を教えてください
A
ボウタイのサイズ選びはバランスが大切。目尻の両端の幅をそのまま下に降ろしていき、ボウタイの結び目の両端と合うのが一つの基準になります。また、体格とのバランスもポイントになるので、店頭でいろいろお試しください。
Q4.ボウタイのフォーマルシーンでの選び方を教えてください
A
最もフォーマルで、緊張度の高いシーンには「ブラック無地」が鉄板です。シルバーやホワイトも人気も高いですね。カジュアルな装いなら、ブルーやピンク、パステル系などを合わせるとキャラクターが引き立ってきます。
素材ではシルクサテンがフォーマルですが、ベロアやコットンなども華やかな印象を与えます。秋冬はウール、春夏はリネンなど季節感に合ったボウタイを結ぶと、相手への気遣いも感じさせます。
Q5.ボウタイとスーツやシャツの合わせ方を教えてください
A
フォーマルシーンでは、ダークスーツに白シャツが定番です。「フォーマルにはウイングカラーシャツ」と言われますが、最近はそれにとらわれず、ワイドやセミワイドの襟型のシャツにボウタイを合わせることも普通になってきました。二次会などカジュアルなパーティーならカラーシャツでもOKです。
「ボウタイを結ぶ」というと堅苦しく考えてしまいがちですが、結婚式やパーティーはもちろん、仕事関係のレセプションパーティーや、オフのオペラやクラシックコンサート、歌舞伎観劇などにもぜひご活用ください。
Photo&Text:ISETAN MEN‘S net
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