国別対抗 長傘と折り畳み傘の需要の違いとは?
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Umbrella
雨・雪・日光などが身体に当たらぬよう、頭上に広げ差すもの。身近な道具であり、近年では男性の雨の日の装いを楽しむ役割に留まらず、日傘としての役割も担う。
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左<オーロラ>晴雨兼用折り畳み傘(親骨60cm) 12,960円 詳しくはこちら
右<フォックス・アンブレラ>長傘(親骨64cm) 27,000円 詳しくはこちら
■メンズ館1階=ベルト・傘
長傘と折り畳み傘については、実は国別で嗜好がはっきりと分かれる傾向にあるようです。例えば断然長傘派はイギリス。同様の形状であるステッキとの兼用を思いついた国だからでしょうが、いかにも英国紳士的発想ですね。初めて作ったジェームズ・スミス&サンズが傘店&スティック店としてロンドンに現存する点でも、好みは明らかです。対照的に断然折り畳み傘派はドイツ。実はこちらも発明した国だからのようで、戦前の1932年に特許が取得されています。この特許の使用許諾を早期に得た同国のクニルプス社は今日折り畳み傘の世界的ブランドで、現地ではそれ自体を「クニルプス」と呼ぶほどです。
さて日本はどうでしょう? にわか雨や台風、そして最近ではゲリラ豪雨と雨の種類も多岐に渡ることから、両者を使い分けているのが実情でしょうか。だからこそ雨傘のバリエーションもさまざまに楽しめる環境にあるのかもしれませんね。
文=飯野 高広
いいの たかひろ●大学卒業後大手鉄鋼メーカーに勤務したのち、服飾ジャーナリスト・研究家として独立。紳士靴やスーツなど男性の服飾品全般を執筆領域とし、ビジネスマン経験を生かした視点で論じる。また専門学校で近現代ファッション史の講義を受け持つと共に、テレビ番組への出演・総合監修を行うなど、メンズファッション全般の知識箱的存在として活躍中。著書には、『紳士靴を嗜む:はじめの一歩から極めるまで』『紳士服を嗜む:身体と心に合う一着を選ぶ』(朝日新聞出版)『大切な靴と長くつきあうための靴磨き・手入れがよくわかる本』(池田書店)がある。
Photo:ISETAN MEN'S net
Text:Takahiro Iino
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メンズ館1階=カシーズン雑貨・帽子
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