【Amvaiコラボ企画】名著から紐解く達人のファッション考vol.2|小林 学のモノ作りを示す2冊の本の間に流れるもの・前編(1/2)
テーマは、「名著から紐解く達人のファッション考」。なぜその本が刺さったのかという答えから、デザイナーたちの現在・過去・未来を紐解く。
中高時代は友だちのアニキが買っていた雑誌『ポパイ』をもらって読んで、LAの潮風をほんのり感じ、文化に入ってから『オリーブ』とフランスの雑誌『グラムール』を片手に、世界的なブランドの洋服に触れつつ、半分は古着という時代。
そして、88年にパリに行ったら、フランス人はブランドに冷めていて、日本人しかブランドモノを買っていませんでした」と当時を振り返るのは<AUBERGE/オーベルジュ>のデザイナー小林さん。そんな“小林少年&青年”を形成した2つの要素を表す本とは―――。
サイト「Amvai」で一番エッジィな風が流れる小林さん
柴田 3月にメンズ館7階=オーセンティックウエアで、メンズ館15周年イヤーを記念した<Levi’s® Authorized Vintage>の期間限定ポップアップイベントを開催しました。カスタマイズした限定アイテムを発売しましたが、小林さんが手がける<オーベルジュ>にご参加いただきました。
なぜ<オーベルジュ>をチョイスしたかというと、実は僕の中に“小林さん=パリ”というイメージが強いからなんです。小林さんの根底には常に“モードの匂い”があり、コレクションブランドの動向を常にキャッチされながらも、東京のストリートの動きにも詳しい。その深い造詣と観察力によくヒントをもらっています。
サイト「Amvai」に参加しているAMVAR=メンバーの中で一番エッジィな存在だと思っていますね。そんな小林さんが、“小林 学さんを作った”であろう本には大変興味があります。
2ページ目>今の自分に刺さるのは相反する2冊の本
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