2019.04.10 update

【連載】帽子デザイナーインタビュー＜レナードプランク＞デザイナーレナード・プランク｜秀でた五感で創る、洗練された美を堪能できる帽子（2/2）

04.10 Wed -04.16 Tue: 伊勢丹新宿店メンズ館1階シーズン雑貨・帽子

ブランドを代表するハットは作り方も斬新。ラビットフェルトに特殊な加工を施し、バーナーで丁寧に焼きを入れて独創的な表情を醸し出している。
ハット 48,600円

―――続いて、今シーズンのコレクションについて教えてください。
今季のテーマは「the joyful mix of colors（色の組み合わせを楽しむ）」。
定番の色の組み合わせの中に、こっそりと挿された細かなラメ糸や、天然の染料でじっくり手染めした素材を織り交ぜ、被った瞬間から馴染みの良さを感じられるような素材・色選びを心掛けました。

素材については、実用性に欠けるような目の粗い素材をあえて使い、荒々しく作る事で素材の力強さや、その粗い目から無造作に透ける美しく細かな日差しを感じていただけるようなものを選びました。また、コットンやシルクの糸を織り交ぜたブレードと呼ばれる紐上の生地に一度洗いをかけ、成型後の風合いにもこだわっています。

―――今回のプロモーションについてのご紹介をお願いします。
帽子作りにおいて、コーディネートへ自然と調和することや、帽子があることにより同じ洋服でも新たな感覚を産むこと、着用した時にストレスを感じさせないモノ作りを常に考えています。
今回のイベントを通して、お客さま一人一人にベストな帽子をご提案し、個々に新しい発見をして楽しんでいただきたいです。

また、来店時にはライブパフォーマンスイベントや、帽子のサイズ調整などアレンジもさせていただきます。尚、イベント当日に＜レナードプランク＞の帽子をご購入のお客さまへ、プレゼントもご用意しております。

―――これからの帽子作りでチャレンジしてみたいことは？
日々の帽子作りの中で常に新しいアイデアを探求し、挑戦し続ける。私自身、人々を驚かせるような帽子を求めている一人です。
その一つの試みとして近年のシーズンコレクションでは、本来帽子や洋服を作るためではない、建材や家具などに使用するような工業用生地などを用いた帽子作りに取り組んでいます。
それらの生地を用いて帽子を成型する過程で、素材の抵抗や順応さを知り、モノづくりへのインスピレーションとなることもあるからです。

―――最後に、来店されるお客さまへのメッセージを
＜レナードプランク＞の世界へようこそ。
一人一人のための帽子があるように、私がデザインした帽子たちは、まだ見ぬ所有者を待っています。ぜひ皆さまとお会いできるのをお待ちしております。

イベント情報
＜REINHARD PLANK/レナードプランク＞ハットコレクション
□4月10日（水）～16 日（火）
□メンズ館1階＝シーズン雑貨・帽子

デザイナー来店情報
デザイナーのレナード・プランク氏が来店し、お客さまへ帽子のスタイリング提案や、サイズ調整などを行います。
□4月10日（水）～14（日）各日正午12時～6時
*都合により来店が中止、または変更、時間帯により不在の場合がございます。予めご了承ください。

▶BRAND PROFILE：＜レナードプランク＞

1970年、イタリア・ボルツァーノにて生まれる。オーストリア・チロル地方にて幼少時代を過ごし、98年にウィーン工芸大学を卒業後、2003年ウィーンで帽子のリメイクを始める。
大学卒業後は眼鏡の制作をしていた経験もあり、福井県・鯖江市の眼鏡コンテスト受賞の経験も持つ。その後、一番繊細で一番個性の出易いとされる顔回りの装飾品を取り扱うことの難しさと奥深さに魅了され、帽子づくりを本格的にスタート。2005年にイタリアのトスカーナに拠点を移し、紳士服見本市ピッティ・ウオモに初参加を果たす。