2018.10.13 update

【特集】今、着たいニット②|二度と手に入らない<インバーアラン>のデッドストックとオーバーサイズニットを着こなす秋

グッと秋めいてきたら着たくなるのが、ソフトな肌触りと温もりを感じるニットだ。
スタイリッシュに着こなせる、贅沢な素材使い、職人の手仕事を堪能できるニットなど、「今、着たいニット」をメンズ館から選りすぐり、ブランドごとにご紹介する。





ハンドメイドならではの個体差がある理由


厳しい寒さをしのぐために生まれ、後に地域を代表する特産物へと昇華した「アランセーター(フィッシャーマンニット)」を、品質を落とすことなく現代のファッションアイテムとして世界中に供給するファクトリーブランド<INVERALLAN/インバーアラン>

高級なアラン糸を厳選し、登録されているニッターの手によって一点一点作られる。抱えているニッターの数は約3,000人ともいわれ、製品ごとに適切なニッターが選ばれ、それぞれの家庭でニットが編まれていく。技術や経験によってランク分けされているニッターだが、同じ糸とパターンを使っても、その人の編み方のクセによってサイズや編地に若干の個体差があり、それもまた<インバーアラン>の魅力だろう。

こうして編み上げられたハンドニットは厳しい品質検査を受けて、すべての製品にニッターの手書きのタグ(品質保証)が付けられる。製品ひとつ一つに付いているサインの筆致がニットの温かさにも通じるようだ。


<インバーアラン>
左 トラディショナル アランハンドニット 63,720円
右 クルーネックセーター 52,920円
 

本社倉庫で見つかったデッドストックの「3A」


<インバーアラン>ファンは絶対に見逃せない、デッドストックの「トラディショナル アランハンドニット」が7階=オーセンティックウェアに登場。編み立てられた年の糸の質感やニッターの個性まで伝わってくる出来映えだ。

本社倉庫にあったデッドストックで、その年の試し編みや、試験糸で編んだものが中心なので、サイズも色もまちまち。ファンにはお馴染みの3A(襟つき)カーディガンは、<インバーアラン>ならではの杢糸仕上げで、ハンドメイドの良さはずっしりと伝わってくる。手作業の質感や仕上げは“一生モノ”だ。

さらに今シーズンは、同じくデッドストックの1点モノで、オフィシャルでは出てこない“目付の軽い糸=ライトウエイト”シリーズも各種入荷しているので、併せてチェックしたい。
 

<インバーアラン>オーセンティック ニットウエア 各23,760円

今年の<インバーアラン>は大きいサイズから売れていく


今シーズン、“おしゃれ着としてのニット”として<インバーアラン>を着こなすならサイズに注目しよう。手横機で編まれたシリーズでは、良質なシェトランドウールで16色のバリエーションを揃え、なかなか出合えない44や46など大きいサイズをしっかりラインナップする。

カラーは定番のベーシックなものから、イエロー、パープルなどトレンドカラーまで揃える。年々、ニットを“防寒ではなく、オシャレアイテムとして着たい”という声の高まりを受け、今季はカラーバリエーションと、着こなしを楽しめるビッグサイズを取り揃えた。
伝統的なハンドニットを2018年流にアレンジして、新鮮に着こなそう。




*価格はすべて、税込です。

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