メンズ館4階=インターナショナル ラグジュアリー担当バイヤーの山浦勇樹
「現在の主流となっているクラシックなサルトリアのパンツのルーツをさかのぼれば、すべてこれらのブランドに辿り着きます。また、トレンドの“より細くから、ディテールへ”というパンツの可能性を見せてくれるのもピックアップした理由」と山浦。
いわゆるサルトリアパンツに注目するようになったのは、パンツ専業職人(パンタロナイオ)の尾作隼人氏を知ったことも大きく、スーツやジャケットに見られる手仕事がパンツにもフォーカスされていくのを感じたという。真摯なものづくりの姿勢と、そこから生まれる繊細なシルエットや穿き心地をこの4ブランドで感じてほしい。
流行に左右されない秀逸デザイン<アンダーソン&シェパード>
<アンダーソン&シェパード>
パンツ 129,600円から(オーダー価格)
*お渡し:約3週間後
■メンズ館4階=インターナショナル ラグジュアリー
昨秋に始動したメンズ館4階=インターナショナル ラグジュアリーの自主編集売場「ラッコルタ アルティジャーノ(イタリア語で、職人のコレクション)」の目玉が、1906年に創業したサヴィル・ロウのテーラー<アンダーソン&シェパード>だ。現在は、既製品がほぼ完売し、バイオーダーを中心に展開。パンツはトラウザーズとグルカの2型で、40~50素材からセレクト可。プリーツやフライフロント、ウエストバンドなどのスペックも選択できる。
グルカは股上が深いツーインプリーツで、全体的にクラシックだが、穿くほど身体にフィットしていく感覚は格別。流行に左右されない、男に必要なパンツのデザインの真骨頂といえる。
脚に沿って「立体的」なシルエットを描く<アンブロージ>
<アンブロージ>
パンツ 118,800円
■メンズ館4階=インターナショナル ラグジュアリー
アルチザンパンツと紹介するゆえんは、<アンブロージ>のパンツをテーブルなど平面に置くと脚部が波打って、きれいには畳めないところ。脚のラインにあわせて生地をアイロンワークで丹念に曲げていく“クセ取り”が丁寧に行われている証拠で、人が穿いたときに膨らみが出て、手仕事の証明でもある。
また、負荷がかかるパンツの大事な部分には、補強の“閂(かんぬき)”が随所に見られ、これも手仕事ならでは。動くとストレスがかかる部分は柔らかく仕立てているので、腰まわりの当たりが違うのも見事だ。メンズ館4階では、ハーディーミニスのフレスコ素材を使用したサイドアジャスター付きの既製パンツを展開している。
よりモダンな型紙を提案する<プリンチペ・ディ・エレガンツァ>
<プリンチペ・ディ・エレガンツァ>
パンツ 69,120円
■メンズ館4階=インターナショナル ラグジュアリー
ナポリ郊外の工房で、サルト級のクオリティのパンツを作り出しているのが、今春オーダー会を開催した<プリンチペ・ディ・エレガンツァ>。イセタンメンズのオーダーで、クラシックなナポリ仕立てを活かした「ジャパンモデル」を作るなど、型紙(パターン)ワークにも定評があり、ハンドとマシンを上手く融合しながら、既製パンツではグルカを展開している。
デイリーユースに穿きこなせるのが魅力の<ロタ>
<ロタ>
パンツ 49,680円
■メンズ館4階=インターナショナル ラグジュアリー
イタリア・パルマを拠点として、マシンメイドの端正なものづくりで人気の高い<ロタ>。ファクトリーながら、アイロンワークでのクセ取りも丁寧で、立体的なシルエットが楽しめる。ディテールもツープリーツ、サイドアジャスター、フライフロント、さらにブレイシーズボタン付きのクラシック仕様で、いわゆるファクトリーブランドのパンツのワンランク上のきれいな仕上がりでファンも多い。
*価格はすべて、税込です。
お問い合わせ
03-3352-1111(大代表)
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