女性の子宮からイメージされたナジャは老若男女に人気のアイテム

ナジャネックレスは1930年代から1980年代にかけ、ナバホ族やズニ族によって制作されたジュエリーであり、部族の礼装には欠かせない神聖なものだ。そのトップは女性の子宮がモチーフとも、三日月を模したともいわれる神秘的なジュエリーである。スカッシュブロッサムと呼ばれるチェーン途中のパーツは、かぼちゃの花がモチーフとなっていて、母なる大地である子宮とかぼちゃの花から豊作を意味するとも言われている。鉱山で違った表情を見せるターコイズのヴィンテージリングは、1930〜90年代のものだ。産地によって色味が異なり、ブルーからグリーンへの深い色合いは、どれも一点ものの味わいをもつ。

「買い付けでローズボールやセドナヘも足を運ぶようになると、交流が密になるんです。神秘的な体験も何度か。だからというわけじゃないんですが、現地に行けば行くほど、なにか引き寄せられるパワーを感じるんです。最近は行くと、ちょっと疲れちゃうぐらいです。気になったジュエリーやターコイズは、現地で自分用に買うんだけど、さすがに値段を聞いて躊躇うぐらいのものもあります。それでも2回足を運んで決めてきたものには思い入れも格別なものがありますね」。

ビンテージのスカッシュブロッサムネックレスやターコイズバングルも豊富にラインナップする

不思議な力に吸い寄せられるように、ジュエリーに魅せられ、幾度となく足を運んでいる。90年代、ゴローズやクロムハーツにはまることなく、40歳を過ぎてからターコイズの魅力を知ったという熊谷氏は、ネイティブアメリカンジュエリーはある程度年齢がいった大人が似合うと話す。女性も若い子より大人の女性のほうが似合うのだ、とも。