2017.05.09 update

世代を超えて繋がる、ファッション愛の輪──イセタンメンズとRAGTAG(ラグタグ)が協業し、期間限定ショップをオープン(1/2)

05.17 Wed -05.30 Tue
イセタンウェスト2 1・2階
誰もが知るラグジュアリーブランドから、気鋭のドメスティックブランドまで、幅広いセレクトで支持を集めるユーズドセレクトショップRAGTAG(ラグタグ)。多くの同業他者と一線を画すのは、"いいものの価値を伝え、ずっと大切にしていく文化をつくる"ことを本気で考え、独自の取り組みを行っている点だ。単に古着をリユースするのではなく、ブランドの価値を伝えていく取り組みやデザイナーたちとコラボレーションしたリメイクプロジェクトの実施など、さまざまな角度からファッションの可能性を広げている。


そんな同店が伊勢丹新宿店メンズ館とタッグを組む。”サスティナブルなファッション”をキーワードに、5月17日(水)から30日(日)まで、イセタンウェスト2の1階と2階でポップアップショップ”UNDEADSTOCK COLLECTION”をオープン。販売だけでなく、もちろん買取も実施。ラグタグが所有する希少なアーカイブも販売し、ファッションの楽しさを幅広い層にアピールする。

今回は、RAGTAGを運営する株式会社ティンパンアレイ代表取締役の平野大輔と、ポップアップの指揮を執る三越伊勢丹バイヤーの石田修平の対談をお届けする。ファッションに対する新しい価値感、”次世代へいいものを伝える”というリユース・リサイクルの美学に迫る。


平野 大輔
株式会社ティンパンアレイ 代表取締役

1999年入社。2014年より代表取締役に就任し、現在に至る。


石田 修平
三越伊勢丹 バイヤー
2004年入社。2013年より、メンズ館2階=インターナショナル クリエーターズを担当。セールスマネージャーを経て、2016年より現職。
 
──三越伊勢丹とRAGTAG、一見すると接点がないように感じている方も多いでしょうね。そもそもどのような経緯から始まったのですか。

石田 RAGTAGさんの活動は非常に魅力的で、前々から興味を持っていました。ファッションを幅広い層に楽しんでもらいたいという経営理念や良いモノを循環させるという考え方に共感し、一緒になにか新しい価値提案ができるのではないかと思い、こちらからオファーさせていただきました。

平野 三越伊勢丹さんはファッションフリークからも憧れの存在。常に新しい価値観を提案されていますが、その中で我々が大事にしてきた「古くても価値があるもの」の提案を加えることで、より幅広い層にファッションの魅力を伝えられると思っています。私たちの会社のスタートとなったシーンがあるんですが、とあるファッションブティックで女子高生たちが熱心に一着の服を眺めていて、でも結局残念そうにその店を後にした。それを見て、価値のあるブランドをもっと本当に欲しい人たちの手にも届くようにしたい、いいものの価値にもっと気軽に触れることができればと思ったんです。


石田 私も実は若い頃にRAGTAGさんにお世話になっていました。当時憧れていたブランドはやっぱり高くてなかなか手が出せなかった。ですが、RAGTAGさんにはそんなブランドたちが、手の届くプライスで置いてある。古着とはいえそれはありがたかったですね。

平野 『ファッションを通して、 一人ひとりの願いを叶え続ける』。これが当社のミッションです。ハイブランドはアクセスできる人が限られた存在。ですが、だからといって諦めるのはもったいないというか。本当にいいものに触れることで、それまでは知らなかったファッションの新しい魅力に気付けるはずなんです。憧れのブランドのアイテムひとつ
身に着けることで、人生だって変えてしまう力がファッションにはある。そうやってファッションを楽しんでくれる人を、ひとりでも多く増やしていきたいと思っています。