2017.03.23 update

＜ETRO/エトロ＞｜日本へのオマージュが込められた＜エトロ＞が描く「BLUE」の世界

03.29 Wed -04.11 Tue: 伊勢丹新宿店メンズ館4階インターナショナルラグジュアリー

シーズンテーマは「BLUE」、現代に語り継がれる優美なペイズリーの世界

1968年、文化や歴史、そこから生まれる優雅なる美をこよなく愛するジンモ・エトロ氏によりミラノで設立された＜ETRO/エトロ＞。今では誰もが知るペイズリーだが、19世紀後半に消失したと思われていたカシミール紋様を独自の技法とセンスで現代に蘇らせたのは、ジンモ・エトロ氏の偉大なる業績の賜物である。

その＜エトロ＞の代表柄ともいえるペイズリーは、革新的な発想力と長年受け継がれる伝統技法により、今日までの＜エトロ＞のすべてのコレクションで表現されている。その永遠を感じさせる美は、ジンモ・エトロ氏の次男であるメンズ・クリエイティブ・ディレクターのキーン・エトロ氏によって、独創的かつ現代的な彼のフィルターを通じて発信され続けている。

2017年春夏のメンズコレクションのテーマは「BLUE」。海と空、そして地平線で構成される虚空のような青の世界。そこには、すべてを超越しボーダーレスな調和の世界を表現するキーン・エトロ氏の奥深い思想が反映されている。

キーン・エトロ氏ディレクションのもとによって制作されたショートムービーで幕を開けたランウェイショーでは、同氏が紡ぎだすその圧倒的な世界観を、どこまでも広がりを見せる幻想的な青の世界を静寂とともに見事に表現した。

また、コレクションに散りばめられた要素の中には、さまざまなブルーで表現された絣模様やまるで日本の着物を想像させるデザインのウェアも登場し、日本人の精神の根幹にある”侘び・寂び”の精神性、静寂性への畏敬の念すら感じさせる。

今回、メンズ館4階=インターナショナルラグジュアリーでは、3月29日（水）より、「BLUE」の精神性や世界観を堪能できる特別なイベントを開催。期間中は、伊勢丹新宿店限定品のほか、通常取り扱いのないコレクションアイテムもこの期間のみ特別にご用意。是非この機会に、＜エトロ＞の幻想的な世界に酔いしれてみてはいかがだろうか。

不完全な中に見出す無限の自由に飛び込む旅──「BLUE」の世界に込められた静かなる想い

2017年春夏の＜ETRO/エトロ＞メンズコレクションでクリエイティブ・ディレクターのキーン・エトロ氏によって発表された「BLUE」の世界。3月29日（水）より、メンズ館4階=インターナショナルラグジュアリーにて期間限定で開催される＜エトロ＞「BLUE」ポップアップストアでは、キーン・エトロ氏の無限に広がる「BLUE」の世界を鮮やかなヴィジュアルプレゼンテーションとともに体験できる。

不完全さの中から放たれる「BLUE」の力強さ

一見シンプルな「BLUE」というワードからは、シンプル故に捉える者によって様々なイメージを想起させる。

鋼のように冷徹なブルー。
すべてを無にする鎮魂のブルー。
遥か彼方まで続く希望を導くブルー。
どこまでも深く、多様性を優しく抱擁するブルー。

自由な解釈があるからこそすべての境界（ボーダー）を超えて、自由にたどり着くのだ。そんな想いが「BLUE」というワードに込められている。

左・ジャケット182,520円シャツ49,680円パンツ89,640円シューズ122,040円
右・スーツ291,600円

コレクションに見られる絣模様、ほんのりとぼかされた輪郭や不規則なパターンは、伝統的な職人により意図的な不純性として表現され、それらがブルーに染まったアイテムに溶け込むことで、ブルーの無限性をより際立たせるとともに、メンズワードローブを究極のモノへと完成させる。これは、精神性・静寂性と言った日本特有の精神である”侘び・寂び”にも共通する。

もちろん＜エトロ＞メンズウェアに欠かせない脈々と受け継がれる上質なモノづくりは言うまでもない。使用される素材は、どれをとっても贅沢でいて上品。そこに施される目を凝らさなければ見えないほど細かい装飾やごく繊細な模様や柄一つひとつにもこだわって仕上げられた製品からは、職人たちの力強いメッセージを感じ取ることができる。

”Fatto a mano, con Amore, for You, on the Italian Peninsula“
──イタリア半島より、あなたのためだけのハンドメイドを、愛をこめて

と記された縫いタグからは、個に寄り添うキーン・エトロ氏のさりげない思いが垣間見える。＜エトロ＞ファンのみならず、アートのなかから飛び出したような特別な空間を見逃すわけにはいかないだろう。

三越伊勢丹限定アイテムも登場するアーティスティックなコレクション

3月29日（水）より、メンズ館4階=インターナショナルラグジュアリーにてオープンした＜ETRO/エトロ＞「BLUE」ポップアップストアでは、ランウェイショーで登場したコレクションアイテムが期間限定で登場する。今回はその中でも「BLUE」の世界を感じることができる象徴的なアイテムと、三越伊勢丹でしか手に入らない限定品をご紹介しよう。

左・ジャケット 280,800円、シャツ 52,920円、パンツ 193,320円、シューズ 100,440円
右・ジャケット 313,200円、シャツ 60,480円、パンツ 103,680円

ランウェイを染め上げた虚空の青を表現したアイテム

「BLUE」の世界を語るうえで欠かせないのが絣模様だ。一見すると何の規則性もない不完全な柄にしか見えないが、実はそこにこそ「BLUE」に込められたメッセージがある。熟練の職人により一つ一つ施される”意図的な不規則性”は、確かな技術力と高品質なモノづくりと組み合わさることで、纏う者を無限の世界へいざなう。変哲のないデザインの裏側には、細やかな気配りと細部にまでこだわるクラフツマンシップの精神が込められているのだ。

ジャケット226,800円*三越伊勢丹限定
カットソー 38,880円、パンツ 100,440円、シューズ 122,040円

「BLUE」の世界を纏う、限定商品が登場

三越伊勢丹限定として登場するこのジャケットにも、「BLUE」の世界がさりげなくも力強く表現された。シンプルなシングルブレステッドのネイビージャケットは、絣模様をまるでドット柄のようにあしらい、規則性があるようで不純性を伴う、まさに”不完成であるがゆえに究極性を強烈に感じさせる”「BLUE」の世界を色濃く反映した特別なアイテムとなった。

また会期中は、ランウェイに登場した「BLUE」コレクションを一堂に展開。冴えわたる青の世界を目から受け入れ視覚を刺激し、纏うことで感性にまで取り入れ、共感することができる、まさに、ここでしか得られない特別な体験を肌で感じていただきたい。

【オープンレポート】＜ETRO/エトロ＞｜ランウェイアイテムがズラリ！「BULE」の世界を舞台に"詫び・寂び"を表現

メンズ館4階＝インターナショナルラグジュアリーで4月11日（火）まで開催中の＜ETRO/エトロ＞「BLUE」ポップアップストアは、＜エトロ＞メンズ・クリエイティブ・ディレクターのキーン・エトロ氏の哲学を具現化。日本を愛する彼が感じ取った“侘びと寂び”の精神性・静寂性が、コレクションテーマの「BLUE」の中に見事に表現されている。

普遍的で未完成なものの象徴としての“BLUE”

海と空が一つになる限りないブルーの地平線を表現したビジュアルパネル。モニターに映し出される原初の海の清らかなブルーの色彩のシーズンイメージ。そして床に敷きつめられたカーペットのブルー――＜エトロ＞2017年春夏メンズコレクションのテーマ「BLUE」は、海や空をインスピレーション源としつつ、普遍的で未完成な世界観を表現。キーン・エトロ氏ディレクションのもと制作されたショートムービーは、観る者をブルーの世界へと誘う。

その未完成さに加えるのは、日本の古き良き時代の“侘びと寂び”。はかなく脆（もろ）い水や波と、日本人の侘び・寂びの精神性が高い次元でリンクして生まれた服は、あえてほつれさせたマオカラーのシャツ襟などに象徴的に表現される。

また、海の文様で、絣（かすり）織物など民族衣装によく見られる“イカット（ikat）柄”がさまざまなアイテムに登場。ジャカードのジャケットやプリントシャツ、ウォッシュをかけて経年変化させたニットなど、コレクションの中に自在に表現されている。

ランウェイアイテムが揃うエクスクルーシブな空間

今回の「BLUE」ポップアップストアでは、Tシャツに至るまで、ミラノコレクションのランウェイに登場したものを贅沢に揃える貴重な機会。また、 “Fatto a mano, con Amore, for You, on the Italian Peninsula”──「イタリア半島より、あなたのためだけのハンドメイドを、愛をこめて」と記れたエクスクルーシブなアイテムが並ぶ。

この貴重な機会に、＜エトロ＞ならではの美しいコーディネートをお楽しみいただきたい。