パリで出会ったカッコイイおじさんが着ていたのは…


綿谷 寛
<ラコステ>は、ワンポイントでこれだけは許せるって感じかな。意匠としてリーバイスのジーンズのバックポケットのアーキュエイトステッチ(通称カモメステッチ)と同じぐらいの普遍性がある。
いであつし <ラコステ>は「白・紺・赤・黒を揃えろ」と言われて、1枚目が白か紺で悩んで、最後に赤なんだね。赤はアメカジっぽいし、フレンチの着こなしは黒。
綿谷  でもフランス人はあまり黒は着ないよね。
いで   前に一緒にパリに行ったとき、川沿いのカフェで、水色の<ラコステ>の長袖に、ホワイトジーンズ穿いて、茶系のドレスウオッチに茶のビーフロールと白のソックスという人がいて、あれは格好良かったよね。ポール・ウエラーみたいだった。
綿谷  あの水色は良かったね。思い出したら今年は水色を着たくなった。



今年は<ラコステ>をどう着こなす?

いで  昔のイタリア映画のバカンスモノの話をしたけど、ポロシャツはグレーのトロピカルウールのパンツとか相性が良いね。ベルトレスパンツもスッキリ見えていい。
綿谷  サマーウールのオフホワイトのベルトレスにポロシャツをインして、タッセルシューズなんていいね。さっきは水色と言ったけど、歳をとったらキレイな色を着た方が良いですよ。
いで  そうそう、<ENGINEERED GARMENTS/エンジニアド ガーメンツ>の鈴木大器さんが、白のくたくたのフレンチラコに、カーキ色のショーツを穿いていて、ビルケンを合わせていたんだけど、ワニのオリーブ色とカーキが合っていて格好良かった。今年、俺、それだな(笑)。


いで  ポロシャツはクールビズが始まってビジネスマンが着るようになって、さらに休日のお父さん着でもあるから、おしゃれに着ようと思うと実はなかなか手強い。
綿谷  ポロシャツは日本では昭和のゴルフブームのときに認知されたという背景もあるしね。
いで  ポロシャツを格好良く着たがる人って、襟を立てて、ストールを巻いて、白のジーンズを穿いてという、“奥さんには評判いい”亭主改造計画に出てくるような人のイメージがある。
綿谷  そういう人が着ちゃうと映えなくなる。
いで   16日のスタイリングアドバイスでは「お父さん改造講座」にならないように気をつけます。


綿谷  僕もそうだけど、中高年が格好良く着られるポロシャツを一緒に考えたいですね。
いで やっぱり新品がいいよね。
綿谷  新品だとイメージ広がるよね。


いで 昔、雑誌の取材で、「理想のセレクトショップは?」というアンケートがあって、そのとき、「いつ店へ行ってもフレンチラコステが全色・全サイズが揃っているのが優秀なセレクトショップだと思う」と答えたのを思い出した。今回は日本製の<ラコステ>だけど、あなたに似合う色を探しましょう。
綿谷 今年は水色がオススメです!

<LACOSTE/ラコステ>ポロシャツバー
□4月13日(水)~4月19日(火)
*4月16日(土)13時から17時まで、雑誌『Begin』(世界文化社)の連載「居酒屋ナウのれん」でお馴染みのコラムニスト・いであつし氏とイラストレーター・綿谷寛氏が店頭にてスタイリングアドバイスをいたします。


Photo:Okada Natsuko

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