トレンドをリードするラグジュアリーブランドのメッセージと進化がギュッと凝縮したアイテムがスニーカーです。目を見張るような斬新なデザインやカラーリングはもとより、時代性を反映してリサイクル素材を使ったり、軽量にこだわるなど、メゾンそれぞれの考え方とブランディングがはっきり表現されているので、一挙ご紹介するこの記事でぜひ比較してみてください。きっと“あなたにぴったりの一足”が見つかります。

 

＜Alexander McQueen/アレキサンダー・マックイーン＞スタイリングに高揚感をもたらす独創的なブーツとスニーカー

 

足に気持ちよくフィットするリブニットソックスのアッパーが特徴的なブラックブーツ。ホワイトの“McQueenグラフィティ”シグネチャーとオーバーサイズなラバートレッドソールが絶妙にマッチ。ラバートゥキャップがストリートによく似合い、ラウンドトゥシェイプのブーツシルエットは、着こなしにインパクトを与えます。

 

ヒールカウンターにあしらわれたブラックのトリムが印象的な、ホワイトアッパーのスムースカーフレザー製スニーカー。トリプルストラップクロージャーとオーバーサイズなラバーソールが特徴的で、タンとヒールカウンターにAlexander McQueenのシグネチャーロゴが施されています。

 

＜AMIRI／アミリ＞“ボリュームのある足元”を演出

 

人気の高いレトロバスケットボールシューズをベースに、＜アミリ＞の感性を落とし込んだ「スケルトップロウ」。アッパーにスムースレザーとペブルレザーを使用し、ラスト（木型）を細めにすることで、すっきりと高級感ある雰囲気に。特にこのカラーは、サイドアッパー部分に入るボーンモチーフとソールが同色仕上げなので、質感の良さが際立ち、さりげなく違いが出せる大人の男性にオススメです。

 

定番スニーカーをベースに、スタックソールと呼ばれる、ホワイトソールとクリアソールを重ねたような作りが特徴。重く見えがちな厚いソールでも重苦しくない印象に仕上がっています。ストラップの形状にもこだわり、着用時に邪魔になりがちな部分もすっきり収まり、シンプルなアッパーだからこそ際立つナッパレザーの素材感も魅力です。

 

< BALMAIN/バルマン>エレガンス＆パンキッシュの相反する要素が美しく共存

 

ホワイトのカーフレザーとメッシュのアッパーに、取り外し可能なブラック×ネオンイエローのナイロンストラップがあしらわれたローカットスニーカー。反射材付きのブラックのシューレース、厚みのあるハイソール、ソール開口部にメタリックシルバーの縁取り、アッパーのシルバーパネルにBALMAINのエンボスロゴなど、ディテールも見どころ満載。

 

ブラックのガミーレザーを使用し、厚みのあるハイソールが特徴的なサンダルスニーカー。開閉はダブルジップで、BALMAINのエンボスロゴ入りTPUパネルがアイデンティティをアピール。スタイリングの妄想が広がる圧倒的な存在感です。

 

＜dunhill/ダンヒル＞モータースポーツと深く関わってきたブランドの歴史を履こう

80年代のカジュアルスタイルから着想を得てローンチした＜ダンヒル＞のモダンなテニスシューズ。カーフスキンレザーのアッパーに、スウェードでトゥボックスにトリミングを施し、＜ダンヒル＞の自動車との関わりの歴史を思わせるトレッドパターンのラバーソールが美しく調和。着こなしをスマートに仕上げてくれる配色も絶妙です。

 

＜GIORGIO ARMANI/ジョルジオ アルマーニ＞美しく大胆なスタイルを求める“帝王のスニーカー”

 

トレンドシューズのスニーカーを、＜ジョルジオ アルマーニ＞ならではのスタイルで新鮮にアップデート。ランニングシューズにインスパイアされたソールを採用したレザースニーカーは、超軽量なEVAソールが、歩くほどに快適な履き心地を実現。レジャースタイルに洗練されたカジュアル感をプラスする大胆でアスレチックな一足です。

 

＜GIVENCHY/ジバンシィ＞アーティスティックな造形美がほとばしる最先端スタイル

 

「TK360」は、＜ジバンシィ＞のクリエイティブディレクター、マシュー・ウィリアムズによる、革新的な技術でデザインされたハイテックスニーカー。アッパーからソールまですべてがニットで覆われた独特なシルエットで、履き心地は、「​ニットの上を直接歩いている」ような感覚。これまで体験したことがない、軽快で足元を包み込むような優しいタッチが楽しめます。

 

フロントにブラックのテクスチャード エラスティックラージバンドと、ホワイトのGIVENCHY PARISシグネチャー刺繍が目を楽しませる、スムースカーフスキンのスニーカー。タンにもメタリック4Gエンブレムが配され、白をチョイスすれば、ビジカジスタイルにも上品に履きこなせます。

 

＜LOEWE/ロエベ＞モダンにして脱構築的なムードが漂う新作スニーカー

 

5月26日（木）発売予定の「HIGH TOP FLOW RUNNER」は、1970年代のトラック・スニーカーに着想を得た最新スニーカー。ハイカットモデルは、ローカットに比べても＜ロエベ＞のロゴがより大胆で印象的。ネオクラシカルなスタイリングの足元に輝きます。

 

＜Maison Margiela/メゾン マルジェラ＞デザイナーが変わった今も受け継がれている「レプリカ」

 

1994年から発表されている「レプリカ」シリーズのピースとして、99年のアーティザナルコレクションで初めて登場して以来、シーズンごとに様々な素材や色、フィニッシングで展開され、いまや＜メゾン マルジェラ＞のアイコニックピースといえる「レプリカ」スニーカー。70年代の東ドイツ軍のトレーニングシューズに由来するこのスニーカーは、ブランドの顔ともいえるロングセラーです。

 

こちらの「レプリカ」スニーカーは、季節限定のシーズナルアイテム。カジュアルなキャンバス地のアッパーにペイントされたカラーが、＜メゾン マルジェラ＞のクリエイティビティを鋭く表現。唯一無二のカラーリングです。

 

＜MARNIマルニ＞遊び心120％のコラボレーションが秀逸

 

フランス発のブランド＜VEJA/ヴェジャ＞とのコラボレーションシューズが登場。鮮やかなカラーが目を引くハンドペイントプリントは、本体はもちろんシューレースにまで施され、細部までこだわったデザインは主役級の存在感を放ちます。ソールやアッパーなど細部のパーツには環境に配慮した素材を使用しているのも◎。

 

＜Off-White™/オフ ホワイト＞ミックスカルチャーのブランドを象徴するデザイン＆カラー

 

毎シーズン、カラーや素材で新しい提案を展開し、＜オフ ホワイト＞の定番アイテムになった、その名も「OUT OF OFFICE」。今季は、故Virgil Ablohの故郷でもある、米・シカゴを彷彿とさせるカラーリングで、ブランドのアイコンでもあるZIP TIEがレザーでトッピング！

 

＜Rick Owens/リック・オウエンス＞ブランドの哲学を具現化するブラック＆ホワイトのスニーカー

 

上質なレザーを使用し、極限まで装飾を削ぎ落としたシンプルさを追求。先鋭性と静謐な美しさが共存した＜リック・オウエンス＞の揺るぎない信念が込められたローカットスニーカーです。

 

昨秋冬シーズンに登場して以来、シーズンごとに新色を加えて発表されている「GETH RUNNER（ゲスランナー）」。＜リック・オウエンス＞がこだわる上質なレザーを使用し、建築的なヒールのフォルムとタンの長さなど緻密に計算されたデザインが特長のスニーカーです。

 

＜THOM BROWNE/トム ブラウン>揺るぎない独創性を誇るスタイリングの足元に注目！

 

厚みのあるアスレティックメッシュを使用したテックランニングシューズ。＜トム ブラウン＞らしいマルチカラーのハトメ穴に、ホワイトの布素材のシューレースで、履き口のかかと部分にシグネチャーストライプのグログランループタブ付き。一見シンプルなホワイトスニーカーながら、ブランドの個性がディテールに表現されています。

 

耐久性に優れたヴィテッロカーフレザーを使用したミディアムグレーのコートスニーカー。ホワイトとタン色の「ケーブル編み」のような成形ラバーソールが特徴的で、ホワイトのシューレースとハトメ穴がアッパーで引き立ちます。タンにはブランドネームタブとグログランプルタブ付き。履き口のかかと部分のシグネチャーストライプのグログランループタブが目を引きます。

 

＜ZEGNA/ゼニア＞メンズドレスに求められる軽やかさと機能性を端的に表現

 

＜ゼニア＞の伝統を体現し、アイコニックなトリプルクロス伸縮ディテールで、テーラリングを想起させる、洗練されたラグジュアリーレジャーシューズ「 Triple Stitch™」。しなやかなライトベージュのディアスキンと対比色のディテールを持つスリップオンスニーカーは、軽量のしなやかなラバーアウトソールを用い、スポイラー部分の XXX ディテールでシグネチャーのタッチを加えています。

 

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Text: Makoto Kajii
Photo: Natsuko Okada

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