「グレースーツの着回し術」同じスーツでもVゾーンの組み合わせで印象が大きく変わる!
伊勢丹新宿店メンズ館のスタイリストが、旬なテーマごとに“Vゾーン”のコーディネートをお届けするコーナー、「Vゾーンの流儀」。
本連載では、伊勢丹新宿店メンズ館のスタイリストが、ビジネスシーンの定番スタイルであるシャツとネクタイによるVゾーンから、カジュアルダウンしたトレンド性のあるVゾーンまで幅広くご紹介していきます。
皆さまは普段スーツを着るとき、シャツとネクタイの組み合わせがついつい同じになりがちではないでしょうか。合わせ慣れたコーディネートは安心感のある一方で、周囲からワンパターンに見えてしまったり、ご自身も装いに新鮮味を感じなくなり、いつのまにかスーツスタイルがユニフォーム化してしまう...という結果に繋がります。
そこで、スーツスタイルのユニフォーム化を避けるべく、取り入れやすいテクニックとしておすすめなのが、同じスーツでもシャツとネクタイの組み合わせを意識的に変化を付けること。Vゾーンの印象を大きく変えることで新鮮な気持ちで1日を過ごすことができ、周囲の印象もUPすること間違いありません。
今回はビジネススーツの定番として、ワードローブに1着はお持ちであろうダークグレーの無地スーツを例に、3種類の変化を楽しめるVゾーンコーディネートをご紹介していきます。
1.モノトーンでストイックな印象
白シャツに黒の素材タイを組み合わせれば、真面目でスマートな印象を与えます。
<エマニュエル・バーグ>のセミワイドカラーシャツはとても端正な襟型で、タイドアップした際に非常にスッキリと綺麗な襟元になります。黒のネクタイはシルクのソリッドタイだとフォーマル感が出すぎてしまうので、<ドレイクス>定番モデルのグレナディンタイを組み合わて素材感をプラスし、ビジネスでもお洒落に違和感を感じる事のないコーディネートが完成です。
2.ブルー系でまとめて爽やかな印象に
サックスブルーのシャツにネイビーのモチーフタイで清潔感のある若々しいイメージに仕上がります。
<バルバ>のシャツはスタイリッシュなホリゾンタルカラー。タイト目なフィッティングなのでジャケットを脱いでもスマートなシルエットで着こなせます。ネクタイは<フラテッリ・ルイージ>の幾何学的な柄が施された遊び心のあるネクタイで大人の余裕を演出。
3.ファッション感度の高さをアピール。個性的な印象に
グレーのピッチの広いストライプシャツにインパクトあるプリントタイでクラシックな着こなし
襟先の長いロングポイントのストライプシャツは、2019年より<ポールスチュアート>の日本におけるメンズディレクターとして就任した鴨志田 康人氏が手掛ける「コレクションライン」のネクタイ。メンズ館ではこの秋冬シーズンより常設展開をスタートしました。淡いグレーにメリハリのきいたストライプが非常にクラシックな印象を与える1着です。さらに同ブランドの鳥をモチーフとした躍動感あるデザインが特徴的なグレーネクタイと合わせれば、まとまり感を出しつつも個性的な印象を与えます。スーツスタイルでもファッションを全力で楽しんでいるのが伝わるVゾーンです。
いかがでしたでしょうか?
同じスーツを使用していてもVゾーンで大きく印象が変わったと思います。
新しいコーディネートを試してみることで同じアイテムでもまた違った一面を発見でき、お手持ちのスーツがさらにお気に入りの一着になることも。
ぜひ、さまざまなVゾーンにチャレンジしてみてください!
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Text:ISETAN MEN‘S net
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